第17話 学園とクラス
合格発表当日、3日の間に準備が終了、練習もぼちぼちだ。
試験の時と同じ人員で馬車で送ってもらう。
今日までに馬車はピカピカになっていた、代用の馬車が届いたようだ。
馬車に乗り会場へ、会場に着くと大勢の学生が掲示板を見ていた。
合格は決まっているがクラス分けが気になるからだ。
よほど白紙で出さない限りは、貴族の子供は入学できるそうだ。
その代わりクラス分けが厳しいらしい。
掲示板には布がかけてある、布が取られると氏名が公表された。
クラスはAからDまであり、変なところが英語表記である。
AからBが成績上位クラス、CからDが平民と成績に偏りがあるクラスなる。
ユカリさんはAクラスのようだ、俺はDクラス残念ながらクラスは違うようだ。
成績優秀クラスは筆記がよく、魔法か剣術が優秀だった人が行く。
C、Dはどれか一つだけが良く、他は平均か以下だった人の強化クラスらしい。
まあ落ちこぼれでは無くどれかに特化したが正しいな。
そこでユカリさんが少し驚いていた。近寄ってきて小声で話す。
「大きな声は立てないでね、Dクラスは平民クラスとも言われてるのよ、本来なら忍はCクラスに配属されるはずなんだけど。」
「よほど成績ダメじゃないとDクラスにならないのよ。忍は文字と計算は上位のはずだからね。」
「だけど、多分騎士爵の息子だから平民扱いになったんだと思う、騎士爵は一番下の貴族だからね、最近学園が良くないと、お母さんから聞いてるわ」
意外な答えが返ってきた、予定と違うクラスだったらしい。
大分、学園は貴族主義が強いようだ。何人か驚いている人が居る。
「このことはお母さんに相談ね、多分元老院は知らないか、元老院の誰かが隠してるわ」
まあ、決まった者は仕方が無い、学園で生活できるだけ良しとしよう。
大きな声が聞えてくる。
「きさま、おれにぶつかって、どうなるかわかってるのか」
また受験のときに聞いた声だ赤髪のバカだ。
「ご、ごめんなさい、当たるつもりは、な、なかったんです」
紫髪の男の子?だ、この学園の制服にはスカートの人が少ない彼?もズボンだ、背も低い。
それゆえ顔は女の子に見える、推奨される服も二種類でとくに男女指定は無い。
流行りはありそうだが、ユカリさんのタイプの服じゃない、胸がないと分からん。
俺の着ている服と同じだからな。
青髪の男も出てきたこのあいだの生徒だ。
「お前の方からぶつかったんだろうが、お前が悪い」
「また、おまえか今日こそ決着だ」
赤髪のバカが手袋を投げた、青髪の男は拾わない。
決闘にはルールがある、投げられて拾うと了承になる。
ただ何かを賭ける、又は対等でなくてはならない、青髪の男の子はよく知っている。
届出が必要なのも有る、一方的では成り立たないのだ。
「だからいっただろう、もう一度、決闘のルール調べて来い」
青髪の子は呆れて返事をしていた。
赤髪の男は怒っていたがそこに受験の時の先生が来た。
「決闘は届けが必要なのを知らんのか、あきれたやつだ揉めるのなら合格を取り消すぞ」
さすがに教師に怒られてはマズイと思ったのだろう、そのまま解散となった。
青髪の生徒は面白いやつのようだ、なんか気品みたいなのがある。
青髪の男がユカリさんの近くまで来た。
「オダ家の方ですね、挨拶が遅れました、先日は家紋に気がつかず失礼を、カゲミツと申しますアサイ家の者です」
「ああアサイの人だったのね、よろしく、私はユカリ、こちらにいるのが忍よ」
「俺は忍といいます、よろしく」簡単に挨拶をした。
家紋か受験の日は馬車キズマだらけだったからな。
俺よりも少し背が高い負けた、制服は俺と同じか。
「これにて失礼します」簡単な挨拶の後去って行った。
気にはなるが、根掘り葉掘り聞けないのが難しいところだ。
普通、小説やマンガなんかでは直ぐに教えてもらえるが、現実は甘くない。
「おいおい教えて上げるわ」表情読むのやめてもらえません。苦笑しかなかった。
心まで見えてそうで怖い。
暫くして帰る準備とあいなった、馬車が準備されそのまま帰宅に。
帰宅するとしずくさんが迎えてくれた、
「お母さんただいま、私はAで忍はDよ」
「やっぱり、そういうことが無いように、貴族の息子にしたんだけど、ダメだったみたいね」どうやらある程度予想がついていた様だ。
「まあ忍くんから情報入るから、よしとするしか無いわね」
しずくさんが少し笑うが何かたくらんでそうだ、背筋が冷えた。
こういうのもスキルの恩恵なんだろうか。
昔に比べると洞察力は上がってると思う、前の世界の時は鈍感だったからな。
洞察力高くないのは、ふられた回数が物語っている、両手で足りぬ。
皆で応接室に移動、今日あった騒動の話になった。
「アサイの人とタケダの人が揉めてたわ」
「あら、大変だったわね、タケダ家の子息はあまり良いうわさは聞かないわね」
意外な所で情報が出た、戦国時代のような家名が多いな。
徳川とか上杉もいるんだろうか。
「まあ先生が止めてたみたいだけどね」
「まあケガが無かったのなら問題ないわね」
「どうやらタケダのひとは服装でアサイの人を平民と思ってたみたい」
「まあ忍くんタイプの服は剣士か、平民の人が着る事が多いですからね」
ふむこの制服はそうゆう意味があったのか納得した。
暫く話をして、入寮の準備となった。
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文字数少し減らしました、まあ、短時間で読む人も多いかもしれないんで
更新は打ち込みある程度で随時上げます、
2話あげるときもあります、
明日上げます12時
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