第2話 延命治療

僕は会社の健康診断を受けた、毎年嫌がってうけなかったけど、今年はなんか受けようと

思ったんだ。それがいけなかったのかもしれない。

「再検査は必要です」と言われ病名は言われなかった。


僕は怖くなった、映画とかで「再検査が必要です」と言われると死ぬイメージが

あるから再検査を受けるのに怖がっていた。

「早急にうけてくれ」と病院がいうので僕は言われた通り早急に検査を受けた。


「高山さん、言いにくいんですが余命2ヶ月です」

癌のステージ5だった、ここまで元気なほうが珍しいと言われた。

僕は会社を辞めた、岡山に帰り彼女のそばにいることにした。


彼女には「二ヶ月後俺死ぬわ」と伝えた。彼女は笑った。両親は泣いた。

「私達より先にいくなんて親不孝もの」と泣き叫んだ


彼女に「クリスマス一緒にすごせるかわからない」といったら「前の旦那ともクリスマス一緒にすごしてないからいいよ」と言われたがなにが良いのか全くわからなかった。


僕は12月に入院する予定だった、延命治療はしないと決めていた。

彼女には申し訳ないが痛い思いしてまで生きたくない。


彼女も了解してくれている、本当はクリスマス、高級ホテルのレストランで

二人で過ごしたかったがその夢は叶いそうにない。


クリスマスにはもうこの世にはいないかもしれないと思うと涙が出てくる。

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