君とイブ

興梠司

第1話 初めての彼女

君はいまなにをしている??

君はあの星をどこで見ているだろうか。

僕はいつも君のことを見ている、あの星の上から・・・


「月が綺麗ですね」ととても古典的な告白をしてきた君と付き合ったのが

木枯らし一号がふいた、10月25日だつた。僕はあの日を忘れない。


大学の同窓会で5年ぶりに地元岡山に帰り、実家で寝転がっていると

君から「今日星がキレイだから一緒に見ない?」とラインがきた。

君とは中学生の時からなの腐れ縁で高校一年のときに2年間付き合ってみたけど

「なんか違うね?」ということで別れてそこからも友達としての付き合いで

縁は切れなかった。 三年前母親から君が結婚することを聞かされた、僕らもそんな年齢になったのかとしみじみ感じたが、君は2ヶ月で離婚をしてしまった。

君が言った言葉が忘れられない。「あんな紙切れで私の人生決められたくない」と、


僕は君が指定する場所に向かった、そこは高校時代よく二人できた場所だった、あそこで初めてキスもした、気持ち悪い話だが今でもあの初めての感触は忘れられない。

君はピンクのマフラーを巻いて待っていた、僕の顔をみると「よっ」と手をあげ横に行くと手を握ってきた。僕達付き合ってるんだっけ? そんな感覚に陥ったが別れてからも手を握ることはしばしばあった。君いわく手を握ると人の心がわかるという、高校生の頃はエスパーですか?と馬鹿にしていたが大人になって少しわかる気がした。

君は丘にあるベンチに座りあの言葉を口にした。

「今日月が綺麗ですね」


ちなみ月は雲にかかっていて、あんまり見えなかった。僕はそれを馬鹿にするのは違うと思いつつも

「明日月が綺麗ですね」といってみた。彼女はニヤッと微笑み「殺してみる?」と私に尋ねた。

君と僕は二度目のお付き合いを始めた。


一ヶ月たったころ君の妹のお腹の中に赤ちゃんがいることがわかって、何故か君からは

僕の子だと疑われたね、なんでだったんだろうと思ったが、冗談でお姉ちゃんの彼氏の方がいいって

言ってたのを思い出した


僕は妹よりも君が「好きだよ、そんな臭いセリフ口に出して言えないけど

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