科学忍法『火の鳥』ならぬ焼き鳥は、また千佳を物語に誘ったの。
大創 淳
第六回 お題は「焼き鳥が登場する物語」
――それは、右から左へ受け流してしまったことから始まったの。
右からやってきたから……
僕は大事なことを受け流していたのだ。それが何かも解らないままで……その物語は始まってしまったのだ。そのことを知った時には、痛恨のミスを知ることになると思う。
僕は普通にパパと、お車でドライビング。緑が流れる新御堂の景色の中へ。
運転席にはもちろんパパ。僕は運転できないから……いやいや、それ以前に十八歳未満だから免許も取れない年齢。なので助手席に座っている。するとすると一瞬、
過ったの、右から。
走る焼き鳥ともいえる、火の鳥。……パチクリと、目を見開きながら……
「
……物語。物語にするなら……
と、思い悩むこの度のお題。焼き鳥を如何様に登場させるのかを。回を重ねる毎に難易度は上昇する……と、思っていたらパパが「トリは焼いて不死鳥になる。さっき通ったのは『書くと読む』のシンボルマークのトリだから、もう不死鳥の如くだ。喩えるなら究極の奥義ともいえる……そうだな、科学忍法のような位置づけだな。だから次のコンテストに挑めるよう、パパと一緒に焼き鳥をいっぱい食べて、元気になろうな」と、言ったの。
それは多分、
千佳は、焼き鳥を食べたのなら、不死鳥の如く蘇るの、モチベーションが。だって応援してくれる人がいるから。双子のお兄様たちも、お姉様方も……「パパも楽しみにしてるよ、千佳の作品」と、パパも言ってくれたから。僕のモチベーションが上昇し、心の中には『書くと読む』のシンボルのトリが、科学忍法の火の鳥となっていて、このお題の物語は、新御堂にある焼き鳥屋の『大吉』から、更なる展開を迎えるの。パパとともに。
科学忍法『火の鳥』ならぬ焼き鳥は、また千佳を物語に誘ったの。 大創 淳 @jun-0824
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