32ですわ

「大丈夫じゃ 陛下こんな辺境まで 陛下自ら 流石でございますな 爺が 何十年もお教えした事を 少しも身につけておられぬようじゃ 少し 話をいたしましょう まぁ朝食を食べてからにいたしましょうな」




「ヒィ!」



「そうじゃの 残りの仕事は 飯を食べて一休みしてからやるかの」




空を見ると 白々としてきている




「お腹すいた お風呂入りたい 眠たい」

「そうだな 飯にしようか」




「どうぞ 食堂へ ご準備できております」






「陛下………父上………あの、実は…」

「オスカー 飯を食べて ゆっくりしたら 聞こうか ほれ 嫁も連れていくぞ 」

「………!はい!」





大勢での食事になった



王都から来た兵も 緊張が解けて 疲労困憊

ご飯を食べたら お風呂なり睡眠なり好きにしてもらおう




「ご馳走さま 久々にお料理を食べた気がしますわ」

「そうじゃの 馬を駆けての食べ物は料理とは言えんからの」

「陛下はたまには それでいいんじゃ」

「ヒィ!」



「無作法ですが 先に失礼いたします」

「うむ よく休みをとるがいい」

「後の事は やっとくから アイリス」

「ユアン お願いするわね」

「あぁ お休み」




お風呂に入りたくて 直ぐに浴室へ



ぽちゃん


「はぁ~~~~~」

キツかった

でも

ホントにみんなが居てくれて

良かった

領民を守るって 大変なことだったの

一人じゃ出来な、い、………


「ブクブク……!アブナイ寝てた」



「もう上がって寝ちゃおう」







「さて オスカー 話があるのじゃが 先にワシから話そう」

「はい」

「この度の 働き等考えて 王族に復権すること よいか」

「ありがとうございます!」

「その令嬢と籍は入れているであろうから そこは王族に加入させる 生まれてくる子供もじゃ」

「父上………ありがとうございます」

「ただし 住居は アイリスに頼んで 辺境伯領に 構えること 若しくは この館に住まうこと」

「はい」

「仕事は辺境伯の手伝いじゃな」

「はい」

「折角 貰ったチャンスだ しっかりやるが良い 嫁に無理はさせるな」

「父上 まことに ありがとうございます 今度は道を外さず頑張ります」

「うむ 年寄り2人とアイリス ユアンに礼をすることじゃな」



「はい、生涯胸に刻みます」



「さぁ オスカーの話は終わったようじゃから 陛下」


「ヒィ!」




「ト―マスまかせるぞ わしゃ寝る」

「おう 老体に鞭打って駆け回ったからの」






それぞれが 残務処理 睡眠…………説教たまに お茶会 色々とあった日



陛下もいらっしゃると言うことで 隣国との交渉が直ぐに始まった 国王と元宰相がいるのだ 話は直ぐにまとまった 賠償の物はすべて 辺境伯領のものとなる事がきまった これで大幅に計画変更が出来る



そうしているとすぐに 1週間が過ぎてしまい



「アイリス様 お客様がいらっしゃいました」

「どなたかしら?」

「アイリス!」

「お父様!お祖母様も!」

「会いたかったわよ」



「お姫さん 来たか!」

「えぇ旦那様 もう落ち着かれましたの?」

「交渉も終わったところじゃ セバスチャンお茶を」

「畏まりました」



「ビックリしましたわ お父様 お仕事は大丈夫ですの?」

「とりあえず 賠償の事は陛下と父上にやっていただいたからね その最終確認は私もしないといけないからね あと 陛下にはそろそろ帰って来ていただかないと 王妃様がね…」

「ヒィ!」


最近陛下はヒィしか言ってないんじゃ……


「オスカー様 王族の復権おめでとうございます 王妃様が一度 お腹のお子が生まれる前に来て欲しいと申されておりました」


「宰相 あの時は本当に済まないことをしたと思う 申し訳なかった このとおりだ」

腰をおり 深く礼をする


「顔をあげられてください 成長されましたね 喜ばしいことですこれからも 忘れないでください その気持ちを」


「ありがとう 頑張るよ 」


「では お姫さん 少し この館の美術品を見て回らんか」

「はい 案内してくださいな」



「ユアン なんだか 昔を思い出すわ 楽しかった頃を」

「そうだな でも おっかない 王妃様と公爵婦人がいないけど」

「そうね その分 静かね!ふふふ」



明日 国王が帰ると決まっての 夕食

「今回は みな よくやってくれた アイリス ユアン オスカーこの3人は王都にいた半年前より 格段に成長しておる これには驚いた だが一番の功労者は 爺達2人 よくぞ これだけ短期間で 教えてくれた まだまだ教えることがあると思う よろしく頼む」

頭を下げる陛下



「お主が ちゃんと教えんから ワシ達年寄りが駆り出されるんじゃ やれやれ」

「旦那様! そのように言っては駄目ですよ ご自分でも 楽しみにされておりましたでしょ?わたくしの かわいい甥を苛めてはだめですよ!」

「王女様にそう言われたらもう駄目じゃ ト―マス」

「そうじゃの 怒らせたら一番((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」



「まあ もう暫くは このままで行くのがよいな」

「そうじゃな 永住で来てくれた兵士の家族の移動に 新兵の訓練 しばらくつづく」

「そう話が途中になってしまった 王都での出店も進めなければね」

「そうだな あれだけ準備したのに 成功させなくちゃな」



話すことは尽きない

明日一緒に帰るぞと言われた公爵は 断りアイリス達が1週間後に王都に行くときに一緒に帰るらしい


「楽しかったね!」

「父上が帰ったらまた 静かになるよ 」

「そうかなふふふ」








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