30ですわ 年齢じゃございませんわよ

「アイリス 大丈夫か?」

「叔父様 大丈夫ですわ あぁやはり 馬の違いですわね 他の方は遅れておりますね」

「そういえば 陛下は?」

「公務とかいって 体を動かしておらんから こうやって ついてこれんのじゃよ もうすぐしたら へとへとでやってくるわ 馬が可哀想じゃ ふん」


「アイリス~~今ついたぞ 少し休ませてくれ」

「陛下 どうぞ お飲みください」

「おぉ やはり女の子はよいなぁ ごくごく はぁ~生き返るわ」

「死んどる方が早いわい」

「なんと!元帥は口が悪いぞ!」

「お主は 息子と孫を 国民を守りに行くのだろうが!もうちょっと気合いをいれんかい!」

「父上……流石に陛下に…」

「かまわん 怒ったら いろんな事をばらしてやるからなハハハ」


ピクッ!



「一度殿部分が到着したら休憩 食事をさせよ 煙は出さぬようにな」

「はい!」


「暫く休むが良い あと半日走れば着くからの 今の休憩は大事じゃぞ」

「はい お祖父様」

「父上 偵察を出します」

「うむ 入れるようであれば 館に入って 連絡をとってほしいが 流石に無理じゃろうな」

「無理ならば 帰ってくるよう伝えておきます」

「そうじゃな」





アイリス達は 館まで 半日の距離まで走りに走って到着していた だが やはり無理を重ねた分 兵士の疲弊は最高に達していた




「お祖父様……あの、」

「アイリス 休めるときに休むじゃよ なにも言わず 食べたら少し寝るのじゃ 兵士も休みをとらねば 今のままじゃ使えぬ 将もそうじゃよ」

「分かりました 少し眠ります」

「うむ お休み」




ユアンもう少し 待ってて









鬼の元帥がいぬまに……

「では 夜になったら 攻め込む 準備を怠るな 正面からでも十分だな」

「では その様に全軍伝えます」






一方館の方では

「敵が正面に移動しております 夜に一斉攻撃でしょうか」

「そうだね ジャネットや領民達を逃がしますか?」

「そうじゃな 女 子供は全ての客間に集めておいた方が良いな」





コン!

「?」

コン!

「なんだ?」

コン!

「誰か 石を投げてる?」

コン!

「探せ!繁みか物陰から投げてるはずだ!」




「いました!王都の兵の印を持ってます!」

「見つからないように いれるんだ!」

「はい!」






セバスチャンがこっそりと窓を開けると 男が一人飛び込んできた



「ユアン様!オスカー様!元帥の使いで参りました!」

「おぉ 到着したか!」

「はい ここより 半日の距離に500の兵 後は通過地点の領主から100人兵を出させております 元帥 アイリス様 将軍 それに陛下もいらっしゃいます!」

「なんじゃと!バカ者が!説教じゃな じゃが 早かったの あと1日はかかるとおもっとったが」

「はい 宰相様の 計らいで 100人の兵と交換の馬 食糧を準備させており 休みなく 兵達は駆けてまいりました」

「ふむ 息子の方はまぁまぁじゃな」


「それで こちらの方はいかがでしょうか 元帥に様子を聞いてこいと言われて」

「そうじゃな まず セバスチャン 飲み物を」

「こちらに どうぞ お疲れでございましょう」

水とサンドイッチを差し出す

「ありがとうございます!いただきます」

「こちらは まだ館は無傷じゃが 夜には奴ら一斉に攻撃するようじゃ 付近の領民は全て館に匿っておる なので 夜にはこちらに着いてくれると 勝てるの 元帥一人おれば 楽勝じゃろ そう伝えてくれ」


サンドイッチを全て平らげていた偵察の兵は

「では 戻って報告いたします!」

「充分気をつけて!父上に無理をしないように 頼む!」

「畏まりました!では!」




アイリス 気をつけて……







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