24ですわ
出発までの2週間は 狼煙の作り方 色別に内容を決めて 徹底して覚えさせだ あと 選考して決めた募集兵の初歩的な訓練 武器は作ってあったので 武器を持ちながら慣れさせている
明日が出発という日
ユアンと街に お出かけ
結婚を承諾して 初めての二人でのお出かけ
「これなんて お母様に喜んでいただくんじゃないかしら」
「公爵にはこれだな」
ふたりでお土産を選んでる
「陛下にはこれね」
該当の人達のお土産を全て買い
「ふう これで全部ね 忘れないようにしなくっちゃ」
「明日からは 馬だけじゃないから 荷物もあるからな 進みは遅いぞ 大丈夫か?元帥もいるから大丈夫だとは思うけど」
「そうねえ でも少し早く行こうと思うの 割れそうな陶器は王都で買おうと思って だから こっちからは 塩の塊とか 茶葉の入っている大きな金属の箱とか だから」
「なるほど 王都の方が 物は沢山あるからな」
「うん」
「あのさ 一つお願いがあるんだ」
「なに」
「オスカーの事なんだけど」
「うん」
「陛下に……父上と母上に子供のこと 伝えてほしいんだ」
「オスカー 言わなそうだもんね」
「そうなんだよ」
「わかったわ お祖父様も居るし 大丈夫だと思う 言ってみるわね」
「ありがとう オスカー 王族を除籍されてるけど 父上の子どもには 変わり無いし 俺たちも幸せだから オスカーやジャネットにも幸せになって欲しい」
「そうね……」
そう言いながら アイリスはユアンの手をとって繋ぐ
「無事に帰ってきてくれよ」
「うん ユアンも 留守を頼むわね」
「おう 任せてくれ」
出発の朝
「アイリス 気をつけていくんじゃぞ ジェ―ムス 陛下に頼むぞ」
「お祖父様 言って参りますわね ユアン頼みます オスカーもお願いね いい報告をもって帰りたいと思ってるわ じゃ いって参ります!」
アイリス 元帥あとは 荷物を乗せた馬車 セバスチャンとジャスミンは留守番だ
アイリスと元帥 騎乗で50名 人を乗せる為の馬車に 荷物を乗せている 帰りに「おひめさん」をつれてくるから だから少し早く進める 5日かからず到着の予定
最初は野営の予定だが お弁当を作ってくれていたので ギリギリまで走り 後は寝るだけに すると結果 4日夕暮れには 王都に着くことになった
「アイリス馴れたようじゃな」
「はい この子がよく走ってくれます」
「やはり 軍馬は違うのぉ」
そう アイリスと元帥はあの 伯爵領の軍馬を2頭乗ってきたのだ
でも他の騎士は普通の馬
「あいつらは きつかったじゃろ わははは」
「みんな 公爵家の馬場に入ってちょうだい」
「は、は、はい~」
「アイリス!」
「ただいま帰りました!」
公爵と婦人 ほぼ出番のない弟 お祖母様が出迎えてくれた
「まぁまぁ お嬢様のアイリスはどこにいったのかしら!」
「ドレスを着ていたら 仕事が出来ないのです 馬にも乗れませんし ふふふ」
「さぁ 中に入ろうじゃないか 元帥もお疲れ様」
「わしは このまま 王宮に行こうと思ったが 公爵 悪いが先に 王宮に連絡をいれてくれんか あと息子にも 陛下に拝謁の許可をとってくれ あと 明日 アイリスと一緒にもう一度伺う許可も」
「わかりました すぐに 1時間後に拝謁と言うことでよろしいですか?」
「あぁ それでよい 頼む 少し汚れを落とさねば流石に失礼じゃ 風呂を借りるぞ」
「どうぞ」
使用人たちが再会の喜びもつかの間 慌ただしく動き出した
「さぁ 色々と聞かせて頂戴」
「はい お土産と お土産話とご報告があります」
「サロンで聞こうか」
「食堂がいいですあと一緒に来たものにも 食事を 馬の世話と…」
「分かってるよ 任せなさい」
「ありがとうございます 父上」
「それで?オスカー様は助かったのかい?」
「はい 陛下が影の騎士達を付けていたようですわ」
「まぁ オスカーとなんといったかしら あの相手の…」
「ジャネットですわね」
「そうそう その子とはどうなの?」
「そうですわ その事もご報告……あ、先に」
「「「「?」」」」
「わたくしユアンと結婚することになりました」
「「「「!」」」」
「そんなこと 一番に言わなくては駄目じゃないか!」
「すっかり 帰って来たことで 頭いっぱいでしたわ ふふふ」
「まぁ それは旦那様も元帥も分かっていたことですわ 現公爵のお前がそんなに驚いてどうするのです」
「お祖母様 そうなのですか?」
「えぇ オスカーとはアイリスは合わないと思ってましたしね ユアンなら良いかなと 3人で話してましたのよ まぁ旦那様たちは もっと他の事も考えておりますけどもね ふふふ」
もっと他の事?
何でしょうか?
「それは 陛下に報告に……」
「ジェ―ムスが 元帥がだから王宮に行ったでしょ?アイリスは明日陛下に会って報告しなくては いけませんよ」
「はい お祖母様」
「それでは 皆で王宮にまいりましょうよ」
「そうだな 内容が内容だからな」
「それと え―っと オスカーに子供が出来ます 多分」
「えぇ?それも大事なことじゃないか アイリス!」
「あら お父様 わたくしの大事なことは 領民が幸せに暮らせるかですわよ?」
「………そうだな そうだ 確かにそうだ アイリス 少しは学べたか? 父上と元帥に感謝しなくてはな……成長が こんな風に分かるとはな …」
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