22ですわ

「帰って報告しなくてはいけませんね」



「ちょっと待って まだドキドキしてるの」

「お嬢様 何かお食べになります?」

「胸がいっぱいで 何も食べれない」

「では お飲み物でも お持ちしましょう」

ジャスミンは飲み物を買いにいってくれた


ユアンの顔が恥ずかしくて見れない

「アイリス?こっち向いて?」

見れない……

くいっと顎に手をあてて ユアンの方に顔を向けられる

チュッ

唇に軽くキスされた!

またもや 免疫のない アイリスは真っ赤に


「お嬢様 ユアン様どうぞ キスしたことは内緒です」

「ジャスミン!」

「あぁ 頼むな」


アイリスはふわふわした 気分で買い物を続けた

みんなのお土産を買って 館にもどった





「お二人 あとオスカー達も聞いて欲しいことがあるんだ」


「なんじゃ?」


4人とセバスチャン 使用人達も集まり


「アイリスに先程 結婚を申し込みました 受けてもらいました 結婚します!」


「ヒュ~~~~ヒュ~~~おめでとうございます!」


「アイリスよ ユアンでいいのか?へたれじゃぞ?」

「そうじゃ へたれじゃ」

「良いのです 優しいところも 良いのです」

「真っ赤じゃぞ?」

「そ、そ、そ、れは、暑いのです!」

「そうかそうか ほぉ~」


「王都に早馬を送らねば 公爵家 侯爵家 王家 じゃな セバスチャン!」

「準備はできております それぞれに送ります」

「たのむぞ」

「畏まりました」


「とりあえず めでたい!今夜は 無礼講じゃ シェフ 出来るか?」

「ジャスミンに先に報告を受けて 準備進めております 夕食までには 大丈夫かと思われます」

「そうか 頼むぞ」


「今日は飲むぞ みなに振る舞え」



そして 館の使用人は勿論 話を聞きつけた 領民達もお祝いにかけつけた 手ぶらではなく 花を持ってきたり 夕食で食べるはずであったであろう 料理 果物 酒 とにかく 多くの領民が集まった 人数が多すぎたので 急遽 外に多くの篝火をたき あるだけの椅子とテ―ブル コップにお皿

「近くの人は 自宅から持ってきてくれよ~ 足りないぞ~」

「あいよ~~あんた 早くとりにいきな」

「かぁちゃん なんでこんなに人がいるの?嬉しそうだよ みんな」

「そうだねぇ この国の王子様と ここの女伯爵様が結婚するんだよ おふたりとも ここにいっぱい 良いことをしてくれてるんだよ わかるかい?」

「うん!とうちゃんのお金がいっぱいもらえるようになったんだよね!」

「そう そしたらみんな うれしいだろ?みんなが嬉しいことをいっぱい そんな二人が結婚されるんだよ 嬉しいじゃないか」

「そうなんだね しあわせに なるんだね なんだか あたちもしあわせみたい」

「そうかい!そりゃ良かった」

「みんな しあわせだよ!」



「みんな 喜んでくれてる 凄く嬉しい ユアン ありがとう 今までで一番幸せよ」

「こんなに領民が集まってくれるなんてな ビックリだ それだけの事をアイリスがやってきたんだよ それを俺 奥さんにできるなんて 嬉しいよ」



さぁ 全て準備が整った


前庭に全ての人間が集まったところで セバスチャンが

「この度は この国の王子様ユアン様と 公爵家令嬢であり この地の伯爵様であるアイリス様がご結婚されることとなった まだまだ先の話ではあるが 今宵皆で祝おうではないか!ユアン様アイリス様 おめでとうございます!」

「おめでとうございます!」

わぁ~~~~~~!

「今宵は無礼講と言われておる!みんな楽しんでくれ!」


そしてワイワイガヤガヤとおしゃべりしたり 楽器を持ってきて演奏したり 曲に合わせてダンスを踊ったり 皆でお祝いした


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