21ですの

「おはよう」

「おは、よ、う」


ビックリした

久しぶりにドレスつか スカート姿のアイリスを見てやっぱり綺麗だなって

急にドキドキしてきた


「久しぶりよ ドレスは動きにくいからワンピースにしたの 変?」

「いや ドキドキしてるよ 綺麗だ やっぱり」

「ユアン!」


ユアンにそう言われて 恥ずかしい



「さぁ 食堂に お手を」

「ありがとう」




二人で食堂にいくと


オスカーとジャネットがいた

「おはよう」

「おはようございます あの、お久しぶりです」

ジャネットが挨拶してきた

「おはよう オスカー ジャネット 久しぶりね」

「はい 前は すみ、申し訳ありません」


かなり 苦労したんでしょうね でも オスカーが好きなんでしょうね 別れて無いってことは……


「ジャネットも苦労したんでしょう 辛い事や 怖い事も経験したんでしょね でもオスカーと別れていない事は凄く嬉しい」


「オスカーの事は大好きです いつも守ってくれるし 前と違って間違ってる時は注意してくれます だから 前よりずっと好きです」

「ジャネット 恥ずかしいから それくらいで……」

「いいじゃない オスカーもジャネットもここに居てね 色々と助けてね」

「勿論だよ」

「何でも言ってください お掃除もお洗濯もできるようになりました」

「そうなのね ふふふ」

「朝飯 食って 街行こうぜ」

「ほんとだ 遅くなるわ」







「それじゃあ 行って参りますわ」

「あぁ 楽しんできて」









初めての街に到着

ユアンと色々なお店をみて 昼食は街でとることにして お土産をえらんで……

「さぁ ユアンいきましょう」

「アイリス お店は逃げないよ 走ると……っ、ほら 躓くよ」

「ありがとう!」


ユアンに抱えられて 地面とキスするのを免れたけど 振り向いてお礼を言うと 間近にユアンの顔が!

真っ赤になってしまった


「大丈夫?どこも 痛くない?」

「え、えぇ 大丈夫」

「アイリスはオッチョコチョイなところは変わってないな ははは」

「ぷん!ひどいわ ユアン そんな事言わなくても!」

「ごめんごめん これで許してください お姫様」

手のひらにキスを落とす


ぼふん!

耳まで真っ赤になった アイリス

それを見たジャスミンは

「お嬢様 耳まで真っ赤になっておりますよ」

と 囁く

それを聞いたものだから 余計に真っ赤

「アイリス 許してくれるかい?」

キスした手を離さないユアン

「許さないわ まず 何か飲み物が欲しいわ 喉が渇いてきたの」

「じゃあ あっちの屋台で買ってこよう 待ってて」


ベンチに腰掛け顔の火照りを冷ましていると

「お嬢様 ユアン様もなかなかやりますね」

またジャスミンが囁くと 思い出してまた赤くなった

「ジャスミン!」



「アイリス ほら」

ユアンがリンゴのすり下ろしの入ったジュ―スを持ってきてくれた


「冷たくて美味しいわ」

「それは良かった お姫様はお許しくださいますか?」

「許します」

「じゃあ 飲んだらお店をみて回ろう」



そして 二人は手を繋ぎながら 色々なお店をみてまわった


「宝石店があるね 入ろうよ」

「何か 買うの?」

「ちょっとね」




「いらっしゃいませ」

静かにお店の店主らしい人が声をかけてきた


「指輪 ネックレス安くなくていいから 見せてくれる?」

おや?

「畏まりました 贈り物ですか?」

「うん お揃いで欲しいんだ」

「成る程 こちらになります」

「ちょっとみさせてもらう 出してもらっても?」

「はい お気になる物が御座いましたらお声をお掛けくださいませ」

「ありがとう」



「すまない これと これを出してくれ」

「畏まりました」



「う~ん」

「ユアン?」


アイリスに話しかけられ

アイリスの顔を見つめる


「決めた 主人 この4点いただこう」

「ありがとうございます」

「このままで」

「なんと!畏まりました」

「支払いは 領主の館に来てくれ セバスチャンというものに ユアンから言われて来たと伝えたら 払ってくれる サインを」

「セバスチャンでございますね よく知っております こちらにサインを……ありがとうございます」

「じゃあ頼むよ」

「頑張ってくださいませ!ご健闘をおいのりしております!」

「!ありがとう」





「ユアン 見せて~~~」

「アイリス ちょっと 教会に……」

「御祈りするのね」

「いや 違うが」



「アイリス」


教会で祈りを捧げたあと

立ち去らないユアンが 呼び掛ける


「?」

「えっと……」

「ユアン様がんばれー!」




真っ赤になって それでもアイリスを見つめるユアン

「アイリス 俺と結婚してくれ 小さい頃から好きだったんだ」

そう言って 片ヒザをつき アイリスの手をとり またキスを落とす

「ユアン…!」

「これを受け取って欲しい 俺の色をずっと着けてて欲しいんだ」

先程 選んだ 指輪とネックレス

石の色はユアンの瞳と同じ物だった


「この指輪を 君の指に嵌めても良いだろうか?」

「ユアン わたくしで良いの?」

「アイリスじゃないと 嫌なんだ」


「はめてくださる?」

「アイリス!」


指輪をアイリスの指に嵌めて 立ち上がり

アイリスを抱き締める


「アイリス 一生俺の横に居てくれ」

「こちらこそ ユアン よろしくね」

アイリスはユアンからネックレスをつけてもらい 今度はユアンにアイリスの瞳の色の指輪とネックレスをつけた


「おめでとうございます お嬢様 ユアン様」

ジャスミンからお祝いの言葉を貰う

「ありがとう ジャスミン」











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