18ですわ

「どれも 時間が少しかかりますわね 最低3ヶ月で 一度目処をたてたいところですわ セバスチャン 領民に兵の募集をかけて どうかしら 来るかしら?来るならどれくらいが考えられる?」

「そうでございますね 200~300位かと 兵の給料は特別良いわけではございません なり手は少ないかと思われます」


「命をかける時もあるのに 給料が少なければ 志望するものは 少ないわね」

「アイリス ここは辺境じゃから 給料は高くないと 誰もせんわい」

「予算を確認しておきます」










新しい領主様が来られて2日

それなのに まだ小さいが この不変のこの辺境の地に 種子を蒔いてくださる 王都に比べて全てにおいて 水準が低い 今までそれが当たり前 辺境だから だが 辺境とは隣国との戦いがあるかもしれない 命の対価としては少ない給料をもらう 兵士 だが当たり前だったのだ 誰も何も言わなかった だが アイリス様は違う アイリス様だけではない 元宰相様 元帥様 ユアン王子様 ありがたい 先の領主様が悪いのではないのだ ここはずっとそうだったから 歴代領主様からの不変が続くだけだった

少しの望みがセバスチャンに芽生える




「ユアン 明日はわたくしも一緒に参りますわ」

「あぁ ルートは考えとくよ」

「ありがとう お願いします」

「アイリス ユアン」

「「?」」

「二人は実践も足りんが 実践も計画を立ててやらねば 意味がない ただの時間の浪費じゃて 座学を二人揃って受けてもらう 領主 国主の差はあるが 勉強せねば分からぬことがわからぬからな 明日からはじめるぞ 午前は 座学で 午後はジェ―ムスについて 教わるが良い」

「そうじゃの 鍛練もせねば 体が鈍るからの」

「「わかりました!」」

「うむ」




アイリス様ユアン様!凄いです!宰相様と元帥様お二人のご指導 王族の国王級の勉学ですぞ!やはりこの地はよくなっていきそうだ!



「では そろそろわしゃ 寝るぞ」

「そうですわね お休みなさいませ」



それから アイリスとユアンの勉強の日々がはじまった

軍備 産業 国の在り方 様々な事を元宰相が 二人に教えていた それが済むと 元帥から軍のいろはから叩き込まれた

「アイリス 大丈夫か?」

「まだまだ いけるわ ユアンこそ大丈夫?」

「俺の体力なめるなよ!」

「そう じゃいくわよ!」

二人で剣をとり 対戦をまた始める



それが終わったかと思えば 馬を駈り 増えつつある詰所の確認と 兵達の訓練



1日1日が過ぎ 節目の3ヶ月になった


「とりあえず3ヶ月が過ぎました 詰所ほ方は4箇所増設完了 兵の募集はだしております 採用試験は明後日です 今のところ500名近くの応募です 現在の兵士の数 450 倍近くになりますわ ただ採用しても直ぐには対応出来ないでしょうし 後は王都からの移住の人数で1500に達すれば 応急処置は完了です 兵の給料を上げたのが応急数の要因ですわね 現在の兵士の方々にも 喜ばれておりましたし 一層責任を負われている様子です セバスチャン王都に出店の方の説明を」

「はい まず主力商品は 茶葉 塩 で御座います 茶葉はいつも飲まれているものを 生産の面積を広げ 温室もしくは通年で産出出来るよう 只今大きい建物をつくっております これが出来上がるまでは 領地の茶葉をいつもより 高値で買い取ってまいります 塩は かなり良い岩塩の採れる山がございましたが 人手が足りず そのままにしておりましたが こちらに予算をとり 採算の採れるよう稼働してまいります どちらとも 希少価値をメインに売り出し 店舗の方に こちらの郷土料理 お土産として 塩と茶葉を高値になりますが 置いてまいります あとはクチコミで広がれば 必ず売れる商品に作り上げております」



「ありがとう そこでですが わたくしと ジェ―ムスお祖父様で一度 王都に向かい お祖父様には陛下に移住できる兵士の募集のお許しを 私は 出店する場所 社交界で それを広めたいと思います いかがでしょうか?」

「ふむ よいのではないか あぁ帰りに姫さんを一緒に連れてきてくれんか?こちらに移住する兵士をそのまま護衛でつれてくればよいわ 」

「そうじゃの 王女様の護衛じゃ 人数は多くないといかんしの アイリスいつ出発する?」

「そうですね セバスチャン いい場所と店があったら すぐオ―プンしたいの 人と物は どれくらいで 揃うかしら?」

「2週間はみていただきたいです」

「では 2週間後に出発します 向こうで働く人達の家を 寮として買い上げなさい 揃いの服や食器の手配も お金を惜しんではだめよ 足元を見られては 先々後悔するわ」

「畏まりました」


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