15ですわ

「アイリス様 やはり お顔が赤いですよ?。お熱ですかね?」

「え、あ、あの、ジャスミン じ、実はさっき お風呂に ユアンが あ、あの、ま、間違えて入ってきたの!」


「はぁ?」





「ユアン様!許すまじ!」

「ジャスミン あのね!声だけで 湯気がすごくて お湯に浸かってたし あっちも ドア開けただけで 入ってきてきた訳じゃないし……」

「そうなんですね」

「うん でも ドキドキしちゃって まだ 顔赤い?」

「そうですねぇ まだ凄く赤いですよ」

「ホントに!」

「嘘です!ふふふ」



「後でユアン様 怒っときますね」

「あんまり 怒らないでね 王子様だし 悪気ごあったわけじゃないし 凄い謝っていたから……」

「庇いますね……さてはですか?」

「さては……???」

「だめだこりゃ」

お嬢様はまだまだ お子ちゃまですねふふん




「夕食は いかがいたしますか?大旦那様侯爵様と一緒にとられますか?」

「そうね 移動ばかりで しゃべってないでしょ お話しながらで お行儀わるいけれども その方が楽しいわね」

「畏まりました お誘いしてきますね」

「えぇ お願い」



お祖父様達と あとユアンも一緒に夕御飯になり



「アイリス どうじゃった 今日1日 疲れたであろう じゃが兵は歩くだけの者もおるからの 充分に考えるんじゃぞ」


「ト―マスまぁ 先に飯を食おう ユアンも疲れたであろう どうじゃ 王子の扱いではなく 副官として 兵達と同じ行動は?」


「ジェ―ムス お前も同じじゃわい」


「そうですね 今まで王子としての視線でしたから 現場というか 仕事しかも副官としての立ち位置は 勉強になりますね」


「ほうどんな感じじゃ」

「止まるにしても 先まで届かないじゃないですか 時間がかかる事 疲労することによって 判断が遅れる事 他にもあります 分かってはいるんですが 現実とのギャップでしょうか 色々な余裕があっての行動 あまり上手くまとめられませんが もう少しで説明出来るくらいにはなりたいですね」


「うんうん それで良い 下の現実を知ってからの 行動は大事じゃ」

「ユアン凄い……」

「そんなことないよ アイリスも分かるよ

ただ俺の方が行軍に慣れてるから余裕が少しアイリスよりあるだけさ」

「わたくしも そうなりたい」

「焦らなくていいさ」


「そうじゃ アイリス 焦りは禁物じゃよ 身体的に慣れておらぬのに 気ばっかりあせって 無理をしたら体も壊すぞ ゆっくりでいいんじゃ 今日始まったばかりじゃ」

「そうですね 焦りませんわ」

「さぁ 食べないと冷めてしまいます 皆様」

「そうだ 腹減ってたんだ!」

「ユアン様のお代わりはご用意しております焦らないで食べてくださいね」



そしてジャスミンはユアンの耳元で

「お風呂」

と 囁き 給仕を続ける



「あ、あ、」

「どうした?ユアン」

お祖父様二人が怪訝そうにみる

「い、いや なんでもないです」



くそ!ジャスミンのやつ からかって!


何を食べているか全く分からないまま 食事は終わった




「アイリス」

「ユアン?」



「あのさ さっきはゴメンな わざとじゃないって 分かってほしいんだ」

「さっき?」

………………ぼふ!

「あ、あの…大丈夫ユアン信じてるよ」

「ありがとう それだけ 言いたかったんだ お休み」

「えぇ お休みなさい」

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