10ですの
王宮についたら 陛下の元にすぐ通された
「じいズか………きついの……ウオッホン!」
「陛下 喉の調子でも 悪いのですかな?」
「違うワイ! 」
「今日来てもらった2家に それとアイリス」
「はい」
「王妃よ」
「陛下……」
「この度は 我が王子がアイリスを傷付けた事 親として謝りたい」
「「アイリス 申し訳ない」」
「陛下!王妃様!お止めくださいませ!」
「アイリスよ そこは 止めてはならぬ 両陛下とも謝罪をしておるのだ お前はそれを受けるのか 許せず断るか どうするのじゃ」
ト―マスお祖父様がわたくしに といかけます
「お祖父様……」
「なんと言って良いのか……両陛下ともお顔をお挙げくださいませ なんと言いましょうか……わたくしは 大丈夫です!もう 大丈夫ですわ 家族が 支えて下さいますから!」
ニコ!
「という事だよ 良かったな 二人とも」
「言ってみれば そなた達も 子育てはマダマダ未熟者 良い勉強になったの」
「アイリス ありがとう」
「こちらこそ 両陛下にご心配をお掛け致しまして 申し訳ございません」
「アイリス あと 他の者も今一つ 大事な事があるのだ」
「失礼いたします」
オスカー様が入って参りました
「オスカーさま?」
一昨日の事なのに 一昨日のオスカー様とは まるきり違う方の様に 憔悴されて……
「アイリス 僕の顔など見たくないだろうが 少し話……ではない アイリスと両家の方々に謝罪をしたいと思い 陛下にお願いしたのです 聴いていただけますか?」
「オスカー様 どうぞお喋りになってください 聞いておりますので」
「感謝する ありがとう」
オスカー様は変わられたのね
「この度は私の愚かな 考えのない言動で アイリスを貶めてしまって 本当に申し訳ありませんでした 謝ってもアイリスについた傷が癒える訳ではないかもしれないけれども 言わずには居られなくて……私は王室を除籍してもらって 今は王子でもありません ここに居る資格も無いのですが どうしても アイリスと両家に謝罪をしたかったのです 許してもらえるまで そんな考えすら おこがましいのですが 待つつもりです 今日は聞いて頂いてありがとうございました」
そして 静かにお辞儀をされて 部屋を出て行かれました
誰も喋りません
わたくしは このまま オスカー様を行かせて良いのか 判断がつきかねていると お祖母様が
「アイリス お行きなさい オスカーとお話しても あなた 大丈夫でしょ?」
「はい!お祖母様 いってまいりますね」
陛下にお辞儀をして オスカー様を追いかけました
走る アイリスを見かけた ユアン
黙ってアイリスを追いかけました
「あの、オスカー様!よろしいですか?」
「アイリス!」
「オスカー様 少し お話をしてもよろしいですか?」
「僕は構わないが アイリス僕と話出来るかい?」
「ええ そこの花園にベンチがありますわ 座ってお話をいたしましょう」
「君がそれでいいのなら」
「衛兵さま こちらにお茶を お願いしたのです お仕事の途中で申し訳ないのですが」
「畏まりました」
「オスカー様 さあ座りましょう?」
「アイリス ホントにすまない」
「オスカー様 焦らずに 時間に縛られることはもうないのです お互いに!」
「アイリス様 お待たせ致しました」
「ジャスミン ありがとう」
「さぁオスカー様 喉が渇いておられるでしょう?暖かいですわよ」
「ありがとう いただくよ」
二人で 紅茶を一口
「あぁ ジャスミンの入れてくれたお茶を飲むのは久しぶりだね 美味しいよ」
「まぁ ジャスミン 良かったわね オスカー様に誉めていただいたわ!ふふふ」
「オスカー様 ありがとうございます ごゆっくり」
「オスカー様 お気持ちは届きましたわ なんだか 昔のオスカー様の様ですわ」
「そうか わかってくれるんだね 僕も自分で 昔の自分みたいだと 思っていたんだ 」
「わたくしが オスカー様を変えていたのですね わたくしこそ 申し訳ありませんでした」
「アイリス そんな事はないんだよ 全て僕が至らなかった 君に相手にされていないと勝手に思い込み自分の欲望のみ考えていた そして……」
オスカー様はあのパーティーからの事を全て アイリスに話した
「そうだったのですか 短い間にそんな事が……でも少し安心いたしました 今のオスカー様なら大丈夫ですわ」
「アイリスにそう言って貰えて 嬉しいよ
僕がやったことを 許してもらえるだろうか?」
「そうですね………ジャネット様と幸せになると約束してくれたら 許します!」
「優しいね 昔からアイリスは優しい 約束するよ ジャネットを幸せにするよ」
「でわ オスカー様を許しますわ!ふふふ」
「ありがとう アイリス じゃあそろそろ行くよ ジャネットが待ってるんだ」
「そうなのですね!お手紙をくださいませね これも 約束です!」
「あぁ 必ず書くよ 約束するよ ジャスミン
また 美味しいお茶を飲ませておくれよ アイリスありがとう 元気で 幸せを祈ってるよ」
「オスカー様こそ お幸せを祈ってます」
オスカー様は静かに 王宮の門を出られて待っていたと思われるジャネットと二人で歩いていかれた
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