8ですわ
少しは まともな考えが出来るようになったか
「そうだ お前は大変な事をアイリスにしたのだよ 王子として 婚約者として 有り得ぬ事を」
「私はジャネットを得て 有頂天でした ジャネットと結婚すると 王子だから 何でもして良いと 勝手に思い込んでおりました そして婚約者を変えたいと ただそれだけでした 後先何も考えなく アイリスにただ伝えれば アイリスはちゃんと考えてくれます 昔からそうでした 仲の良かった昔を勝手に変えてしまったのは 私でした」
「なぜ 今頃になって気がついたのだ アイリスと結婚すれば 国王になれたものを」
「王妃様! 私を 陛下の元にお連れください 申し上げたき事がございます」
「いいだろう 近衛! オスカーを陛下の元に!」
「はい!」
「その娘も一緒に連れていけ!」
「はい!」
「オスカー 話とはなんだ」
「はい 陛下 この度は私の思い上がりで アイリス 回りに大変な迷惑をかけました このような私は 王子にふさわしくありません どうか 王室から除籍してください
あと一つ アイリスに謝りたいのです どうか機会をお与えください」
王妃様を見る陛下
コクンと頷く王妃
「わしは 一つ聞きたい 何故 そこまで考えたのだ その全うな考えが出きるなら……」
「ジャネットが私を助けようとしてくれました やり方は間違っております ただそれが嬉しかったのです 王子で無くなるかもしれない自分を助けに きてくれたのです……そして そのジャネットが牢に入れられる!その時 ものすごく怖く…失ってしまうジャネットを 私の為にしてくれた ジャネットに私が 罪を負わせてしまう 気が狂うかもしれない そんなところに 私が行かせてしまう そこで いままで アイリスがやってくれていたこと 私はアイリスに相手にされていないと勝手に思い込み 自分の欲望のみ 考えていた事 色々なことをジャネットを失うと思った時に わかったのです」
「そうか……」
「それで陛下 私は王子にふさわしくありません 王室から除籍していただきたいのです そして 願わくば ジャネットと二人 平民として 生きたいのです どうか お考え下さい!」
「なんと そこまで 考えたか………」
「アイリスには 謝りたいと思います」
「明日 公爵家のじいと叔母上が参る アイリスも 関係者というか 親戚全員呼んでやろう そこで謝れ そなたが子爵令嬢と結婚して良いか アイリスが良いと言えば 好きにせよ 王室から席は抜く そなたの望みであるからな」
「陛下 ありがとうございます」
「そこの娘に良くいってきかせよ わからぬですまさぬぞ お前は この国の 文武両方を司る家を敵にまわしたのだからな」
「わかりました 重ね重ねありがとうございます」
「下がれ」
「はい」
「王妃よ………」
「バカな子…………なぜ 早く気がつかなかったのかしら 分かる子なのに……なぜ先に 言ってくれれば こんな事にならなかったのに………わたしくしが もっとちゃんとちゃんと 見ていたら……ひっく……陛下 母となったつもりで 一番バカだったのは わたくしです!……ひっく わたくしを罰して下さい……へいかぁ…」
「王妃よ………なくでない ワシが悪かったのだ アイリスに一番謝らねばならないのは ワシのようだ」
「わたくしも 謝らなければ……ひっく」
「もう泣くでない 明日二人であやまろうな」
「はい」
「ユアン様」
「あの~どうも 陛下と王妃様で オスカー様の事は片付いたみたいです」
「は?」
「オスカー様が謝りにいかれた様ですよ」
「え そうなのか?何も言われてないけど」
「明日 公爵家 侯爵家で来られるみたいです」
「アイリスも?」
「そこ 重要もです」
パコン!
「アイリス様っていえ!」
「はいはい アイリス様も」
「じゃあ 公爵家に行かないでも 会えるな」
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