7でございますわ
アイリスは 自分の愛馬を走らせていた
「そろそろ 戻った方が良いわね」
それを聴いて 自分で方向を変える 馬
「やはり お前は お利口さんね!」
ヒヒ~ン!
嬉しそうに答える
「ふぅ お疲れ様 久しぶりに乗るとダメね
上手く乗れてないわ ごめんねぇ 明日は大丈夫だと思うわ 付き合ってくれてありがとう」
優しく馬を撫でて 水を飲ませてあげる
馬も ご機嫌よく アイリスに体を近づける
「お嬢様 どうですか 久しぶりの馬は?」
「えぇ この子はよく走ってくれるわ わたくしの方がダメね よく手入れしてくれて ありがとう 明日も乗るから お世話お願いね」
「はい!こいつも 久しぶりにお嬢様に乗って貰ってご機嫌ですわ ちゃんと世話しときます 明日も乗って貰うらしいぞ 良かったな お前 お嬢様大好きだからな」
ヒヒン!
ご機嫌よく返事する
「あはは じゃあ ご飯いっぱい貰ってね 明日も頼むわね」
馬に語りかけて 屋敷に戻った
「お嬢様 お風呂をどうぞ 今日はいつもより動かれてますから マッサージいたしましょうね」
「そうね お願いしましょう」
「はい あと ユアン様からお嬢様がどんなご様子か ジャンが聴いてまいりました いつも通りと こたえておきました」
「ユアン様が?気にしていただいているのね 優しいわね 今度お礼をいいにいかなくてはね」
「そうでございますね 多分喜ばれると思いますよ!」
「ご都合の良い日をお聞きしておいて」
「畏まりました」
「お願いね さぁお風呂にいきましょう」
お風呂に入って マッサージをしてもらい 夕食の時刻になり 食堂に移動すると 皆が集まって 色々と話をしている様だった
「アイリス 今日は 久しぶりに1日動いて疲れてないかい?」
「はい お父様 思ったより疲れは無いようですわ」
「そうか では 食事にしようか」
「畏まりました」
みんなで ワイワイ話ながら 本当はマナー違反ですが 家族同然のお二人ですもの 誰も何も言いませんわ
食事が終わって サロンに集まり 今度はチェス
「これも 久しぶりだね 楽しみだ アイリスがどれだけ強くなっているか!」
「本当に こんな時間も取れなかったなんて お父様!負けませんわよ ふふふ」
そして………
「チェックメイト!」
「え!アイリス ちょっと待った!」
「あなた 敗けですわよ 結果 アイリスと引き分けですわね」
「ふふふ 強くなりましたでしょ?」
「いつの間にそんなに強くなったんだい?」
「本を読む時間は沢山ありましたもの その時に一人でやっておりましたわ」
「そうかぁ いや参った!」
「そういえば お祖父様 叔父様 今日は 王宮にいってらしたのでしょう?」
自分達のチェスは終わって お茶を飲んで アイリス達の対局を見ていた 二人
「あぁ 陛下を………」
「坊っちゃんを 搾ってきた 全く 成長しとらんわ」
「王妃様は……」
「あやつは わしらと一緒に 陛下をおこっとったぞ」
やっぱり……
「あと ユアン様が明日来たいとおっしゃっとった」
「ユアン様が? 明日…丁度良かったですわ
昨日のお礼をしないといけないと思っていましたから」
「ユアン様の調査はどうなっているのでしょうか 何か聞かれましたか 元帥」
「とりあえず 二人のきっかけから探っとるらしい そこまでかからんじゃろ」
「そうしないと オスカー様をいつまでも離宮に閉じ込めとくわけにはいかないでしょうからね」
「陛下 お祖父様と王妃様にこってりと搾られて 大変でしたわね ふふふ」
「たまには 叱らんとあっちに行った時に 先代様にワシが叱られるわ あははは」
お祖父様 あっちとはあの世の事ですね
あはははって どれだけ豪快
明日は 公爵家のお祖父様お祖母様がいらっしゃる ユアン様も 大変な事は続きそうです
コンコン
「オスカー様 オスカー様」
「ジャネットか?」
「そうです 伝言伝えました 今一緒にお母様いらっしゃいますよぉ!」
「本当に?助かる ジャネット!」
「オスカー様の為ですぅ!」
「おのきなさい!オスカー!」
「ヒィ!」
こ、この声は!
「王妃様の声では…………」
「近衛! この穴を塞いでおしまい!正面から入ります!」
何故だ?ジャネット お母様って頼んだじゃないか!
ぎぎぎ
「オスカー やってくれますね 面会を頼むとは」
「王妃様!」
「近衛!」
「はい!」
「このバカ娘を牢に 親を呼び出しなさい」
「はい!」
ジャネットが牢に!
「王妃様!お願いです!ジャネットを牢に入れるのはお願いです!入れるのはお止めください!私はどうなっても構いません!お願いです!どうか お考え直しを!」
オスカーがなりふり構わず懇願するとは……ふむ
「それは出来ません 何故なら分かってて貴方の所に来たのですから 衛兵に賄賂を渡して」
ジャネット!そんなことまでして!ならば尚更
「王妃様 お願いでございます ジャネットを……お助けください」
「なぜ お前は アイリスを辱しめたのだ?」
「アイリス……辱しめた?」
「何故 お前の至らぬ所を全てフォローしてきた アイリス 何故貴族の集まる所で婚約破棄を言い渡したのだ あの子が何か落ち度でもあってのか?あの子がその様な扱いをされて 貴族内で 噂が立ちここに居られぬと 思わなかったのか!そこのバカな子爵令嬢に何かそそのかされたのか!」
王妃様が激しくオスカーを責める
「アイリスは 私を見ておりません……でした ジャネットは多少大袈裟に言う子ですが 私を オスカーを見てくれていました だから……」
「アイリスが見ていないだと? ではお前が不敬罪になりそうな時に全てあの子が手を打ってきた お前がやらかしたとき全てあの子がやってきたのよ!そんな事も知らないで 知ろうともしないで 何を言っておるのだ!腹立たしい!」
「そんな……アイリスが全て……アイリスが……」
「そうだ それを… 思い上がるのもいい加減にせよ!」
「そんな事全然知らなかった…あいつは何も言わなかった……」
「何も言ってない訳は無い お前がうるさがって 聞き流していただけだ」
「!そういえば……」
「分かったか! だがもう遅い お前はあの子を貶めたのだ!」
はっ!
そうだ しかも 昨日は誕生日パーティーだった 私は何て事をしたのだろう
「私は 大変な事をアイリスにしたのですね……」
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