6でございますわ

「どうやって 実力を見せるというのだ?」


「はい 叔父様?」

「?なんだい?」

「叔父様はこの国の将軍の地位にいらっしゃいますわね」

「あぁ 陛下より軍隊をお預かりしている」

「お祖父様? 」

「なんじゃ?」

「どうでしょう 叔父様の将軍でしたら 辺境伯はお任せになれますでしょうか?」

「そうだの それくらいなら 辺境伯を任せても良い」

「しかと?」

「おぉ 二言は無いぞ」



「では まず叔父様と チェスを3番勝負 後 広い場所で模擬戦を行いましょう そうですね 王宮の軍隊訓練場ではいかがですか?あそこはそのまま 山に繋がっておりますゆえ 山と平地での戦いで 残り 叔父様と真剣での勝負を こちらは1回でいかがでしょうか それをお祖父様に見ていただいて判断していただくと言うことで」


「ふむ 理にかなっておるの よかろう!」

「お父様!」

「ん?お前はアイリスを応援すると言ったではないか」

「言いましたが アイリス本当にやる気なの?剣は 最近やってないでしょう?」

「はい なので 今日は行いませんよ 明日にはお祖母様達もお見えになりますし 1週間後ではいかがでしょう その間 お父様 うちの兵達をお貸しくださいませんか?」

「ふむ 良いだろう やってみなさい 私も見てみたい」

「ありがとうございます では明日から訓練いたしますわ お父様後で 剣の練習をつけてくださいませ」

「あぁ 久しぶりだな?私も最近やっておらぬから 少しならしておくか」


アイリスと公爵は去っていった

着替えて 訓練所にいくらしい



「父上 わたしは アイリスに負ければ?」

「そんなことはしちゃならん 手を抜くことは許さん 真剣勝負だ ほれお前も体をほぐしておかぬか!」


「はぁ 公爵もどれだけ強いか 私は勝ったことが学生の頃から一度もありませんよ?

アイリスは公爵直伝でしょ?参った」


「ぐだぐだ言うでない ほれ 行ってこい チェスは後でわしと勝負だ」

「わかりました 本気で良いのですね」

「構わん アイリスが勝てば辺境伯は与えるし お前が勝てば のんびり旅行になるだけじゃ」




着替えを終えたアイリスと公爵は訓練所にいた

「お父様 お願い致します」

「あぁ 手加減はしないよ?」

「望む所でございます」


「はぁっ!」

カキン!

「まだ 甘いよ!ほら!」

「お父様やりますね お仕事ばかりで 腕が落ちてなくて良かった!ハァッ!」

キンキン!

「アイリスこそ もう少しで勘が戻りそうだね」

カキ―ン!

「まいりました!お父様ありがとうございます!」

「また明日もやろうか まだまだ踏み込みが甘いよ あと 流す事も大事だからね 将軍はずっとやってきてるのだから 体力的にはお前は負ける ならば勝てる方法を極めねばな」

「はい 決して叔父様を軽くはみておりません わたくしなりの戦い方でやってみますわ」

「うん そうだね では 後でチェスをやろう」

「はい 今暫く練習しておきます」

「そいかい あまり無理はしないように」

「はい!」






「あなた アイリスは大丈夫でしょうか?」

「あの子はずっと我慢してきたからな いいじゃないか 元帥も将軍も本気でやってくれるだろう 結果がどうであれ アイリスの気のすむようになるだろう 大丈夫だよ 君は応援すると言ったじゃないか」

「そうですわね では私もアイリスと練習してまいりますわ」

「君がかい?本当に久しぶりになるだろう?大丈夫かい?」

「これでも侯爵家の一員でしたのよ?毎朝お父様に訓練されて 育ってますもの お兄様の剣筋と似ておりますわよ!ふふふ」

「そうか!では 君も応援してあげておいで」

「はい いってまいりますね」



アイリスの応援を皆がかって出てくれる 今まで 本当にいろんな事を我慢しているのを見てきた家族だ 辺境伯の爵位をと言われた時にはビックリしたが 何故かアイリスなら納得がいく それでは応援しようと 周りが動きだすのである




「お母様!その格好は?」

「あら わたくしも侯爵家の訓練を毎日やっていたのですよ! なかなかですわ」

「はい!お願い致します!」



キンキン!

「まだまだ 甘いわよ!」

「アイリス!そこで踏み込み!」

キン!

「そうそう!いいわよ!」

「はい!」



「ふぅ 少し休みましょう」

「お母様ありがとうございました 剣筋見えるような気がいたします」

「そう それは良かったわ では わたくしも明日までに 体を動ける様にしなくては」 アイリスは 皆に感謝している そのためにも 頑張らなくては!




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