3でございますわ

「アイリス様 お代わりはいかがですか?」

「ジャスミン ありがとう もう結構よ」

「何か お持ちしましょうか?」

「う~ん ねぇジャスミン こんな時は わたくしは泣いた方が良いのかしら?」

「そうでございますね……ですが お嬢様はオスカー様をお慕いにはなられておりませんでしたしょ?」

「分かってたの?」

「いつから ご一緒させていただいております?お嬢様のお考え位は 読めないと 侍女は勤まりませんわ」

「そうねぇ あまりショックではないわ 残念と思うのは 12年間 婚約者として 全てが制約されていたでしょ やりたいこと 行きたいとこ色々と我慢していたから 時間が勿体ないって ところが残念!」

「お嬢様らいしですわ では 今からは 自由かもしれませんでしょ?流行りの本でもお持ちいたしましょうか? お茶とクッキーでも一緒に」

「そうね そうしてもらえる?あとお父様がお帰りになったようだから わたくしは大丈夫だと 本を読んでいるとお伝えしてちょうだい」

「畏まりました お伝えしたら すぐおもちしますね」

「ありがとう」







「ジャスミン アイリスはどんな様子だい?」

「はい 旦那様 お嬢様からのご伝言で 大丈夫だからとのことです 今から本を読まれてお過ごしになられるようです 私もそばにお仕えしておきます」

「そうか わかった ではジャスミン頼むよ」

「畏まりました」







「大事ないようだな」

「そうですね あの子はあまりオスカー様を好きでは無いようでしたから ショックは余り無いのかもしれませんね」

「そうだったのかい?では 案外 破棄で良かったのかもしれないね ただ社交界では傷つける者もいるかもしれないが」

「それは あなた わたくしと王妃様がおりますもの 悪口を言うものには それなりにですわ」

「そ、そうだね しかも陛下は明日 元帥と将軍に……明後日には叔母からも こってりと搾られるのだろうな……王妃様からは今頃やられておるかも」

「確かに 今頃ですわね」






「陛下!どういう事でございますか?アイリスを皆がおる前で 貶めるとは !」

「王妃 今ユアンに調査させておる オスカーは離宮にて謹慎を命じておるので 暫し待つのだ」

「オスカーのやったことは アイリスの将来に傷をつけたのですよ!アイリス可哀想に…」

「すまぬ わしからも詫びをいれていたのだが………」

「あなたの詫びなど 意味がありませんわ

どうせ明日には 父上兄上が登城してきます こってりと搾られなさいませ!わたくしは庇いませぬ」

「あ!」

「公爵家のお姉様が伝えておりますわよ ご覚悟なさいまね」

「じいと将軍がくるのか………今から国境視察いこうかなぁ 辺境伯のとこ 今空いてたでしょ?大事じゃん 見てきた方がいいでしょ………」

「止めませんわよ ただ逃げ切れる訳は御座いませんわよね 」

「だよねぇ…わし もう寝るね お休み」

「それも ある意味逃げですわね ひとときの逃亡をどうぞ」

「うん」





「兄上の調査…………まずジャネットとの出会いからか ジャンその聞き取りからやってくれないか?」

ジャンは小さいときから一緒にいる いわゆる 乳兄弟だ 一番信頼できる

「畏まりました アイリス様のご様子はジャスミンから連絡が入るようにしております 入りましたら直ぐにお伝えいたします」

「ありがとう 頼りになるよ」

「お尋ねしても?」

「なんだい?」

「その、ユアン様はアイリス様を?」

「くっ、そこか!」

「そこ 重要ですから 把握しておかないと」

「昔からだよ ただ兄上の婚約者になってからは あまり 考えないようにしていたけども あんな事してくれるから またね……ただアイリスが何もなきゃいいけども…」

「畏まりました そこ重要ですから」

「そんなに?」

「そこ 重要ですから では少しいってまいります」

「頼むよ」

「はい そこ重要……」

「わかったから!」




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