第3話 冒険者にならなければならない女神官
「えーと、冒険者志望の方ですか?」
ミシェルちゃんが乱入してきた女神官に話を聞こうとしている。
「えーと、冒険者になりたいというよりは、ケイン様の仲間となるようにアルテナさまに言われているので、ケイン様が冒険者ならば私も冒険者にならなければならないでしょう。」
(((((うわー、めんどくさい子)))))
俺たちの心は今ひとつになった気がした。
「あー、はい。一応冒険者になるというのならば登録しなければならないので、まずカウンターへどうぞ。」
そう言って、ミシェルちゃんが冒険者の店としてのカウンターへ彼女を案内しようとする。だが……。
「えーと、ケイン様はこれから依頼に行かれるのでしょう。ではそんなことをしている暇は……。」
そんなことを言う彼女にミシェルちゃんは半ギレで……。
「あなたが乱入しなければ今彼らに依頼の話をしているはずでした!あなたのために依頼の話が遅れているのです。冒険者にしてあげますから、さっさとこっちに来てください!」
「あ、はい。よろしくお願いします……。」
そうミシェルちゃんに怒られて彼女は受付に向かって行った。
「ではまず、この書類に名前、性別、年齢、
「あ、はい。」
カキカキカキ
「では次に、この魔法装置に手をかざしてください。」
「はい。」
そうするとミシェルちゃんは書類を装置におきボタンを押した。すると装置から光が漏れ、チーンという音とともにカードが1枚出てきた。縁がグレーの初めて冒険者になった人が受け取るG
「はいこれがG
「お、おう。」
「また冒険者ランクのランクアップについてですが、依頼の達成数と、依頼の成功率で判断し、E
パチパチパチと周囲から拍手が上がる。何せこの長文の冒険者としての説明文を言い切ったからだ。十歳ぐらいのミシェルちゃんはこの冒険者の店のアイドル的存在で、ベテラン冒険者の皆さんが可愛がっているのである。
ミシェルちゃんは彼女……メリーさんを連れて再び俺たちの席のところに来た。
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