第6話 中学校三年(異世界転移編へ)
相変わらず、何かの偶然か悪戯か心友四人は同じクラスなんだけど。
転校生の名前は
ボソボソと聞き取りにくい声で自己紹介をして、そして先生に言われて衣里ちゃんの隣の席に座った。衣里ちゃんが何か話しかけた様だけど、返事は貰えなかったようだ。
休み時間になって、剛太は隣のクラスの副担任の先生で、新任の
剛太は中学生になってまた背が伸びて、今は百八十六センチもある。将暉くんも意外に背が高くて、百七十七センチある。剛太は筋骨隆々で、将暉くんは細マッチョって感じだ。衣里ちゃんは背は百五十五センチで、もう伸びないって自分で言ってる。
そして、剛太は絢香先生を呼び出した。
「絢香先生! 貴女のその可憐な姿に惚れました!! 俺と付き合って下さい! そして、その八十八のヒップで俺の顔を押し包んで下さい!」
ああ、最後の言葉は要らないよ、剛太。
「剛太くん、先生は知ってるのよ。アチコチの女子に告白してはフラレてるでしょ。先生は一途な人が好きだから、剛太くんとは付き合えません。それに、女性のサイズを口に出して言うような人はもっと無理です」
剛太、撃沈。
誤解してる人が居たらダメだから言うけど、剛太は告白してる時は真剣にその子の事が好きなんだよ。フラレたらきれいサッパリ諦めて、次に向かうから、誰にでも好きって言ってるみたいに見えるけどね。そうじゃないんだ。
その時、その時でちゃんと相手を真剣に好きになってるんだ。ソコは分かって上げて欲しいなって思う。
それから、剛太は貴広オジサンとまた怪しげな特訓を始めたんだ。そして、一緒に来ていた衣里ちゃんをジッと見て、言ってはいけない一言を言ってしまった。
「衣里、今日は上も下もピンクだな」
「なっ!? 何で知ってるのよーっ!!」
衣里ちゃんのコークスクリューが剛太に決まった。
「グッ、ハアーーっ!!」
のけ反りながらも剛太は言った。
「あ、安心しろ、の、覗いた訳じゃない。俺は師匠との特訓によって、女性の下着のオーラが見える様になったんだ! 女性限定だがなっ!」
ドヤ顔で言い放った剛太の顔面に衣里ちゃんのヤクザキックがキレイに入った。
「決め顔をして、変な特技を自慢するなっ!」
「グッ、オオーーッ!」
顔面を手で覆って呻く剛太。まあ、コレは自業自得だからしょうがないね。
衣里ちゃんは怒って将暉くんの元に行ったけど、将暉くんはやって来て、剛太に
「お、俺にも後で、衣里に内緒でその技を教えてくれ」
ってコソッと聞いてたよ。
そんな平和な日々が壊れたのは、三学期だった。
ある日、朝のホームルームの時間に、ちょうど教室の真ん中辺りに座っている
ソコはしっかりした壁の外側で、
コレってどういう事なんだろう?
※作者より※
ここまでお読み頂き、有難うございます。
コチラは【助平な剛太の異世界無双】に続きます。(まだ書いてませんが。)投稿を始めたらお知らせしますので、興味を持って下さった方はお読み頂ければと思います。
異世界に転移しない話を第七話から続けたいと思います。そちらも引き続きお読み頂ければ幸いです。よろしくお願いします。
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