第十話 ギルド申請
「じゃぁ、今日はもう遅いし、明日ギルドに行って申請をしよう。本人達がいないと受理してくれないから、二人で行こうか。」
そういうと、リラは黙って頷いた。そして、それとほぼ同時に、リラのお腹が鳴った。余程お腹が空いていたんだろうなぁ。
リラは恥ずかしそうに、お腹を押さえながら俯いた。
「あはは。もしかして、あの場所に来てから何も食べてないんじゃない?僕が何か作ってあげるよ。ちょっと待っててね。」
僕は村にいるときから炊事係だったから、料理は大得意だ。
割となんでも作れる。
今日はカレーにしようと思っていたし、人数が一人増えたぐらい、なんてことない。
カレーは最低二日持つ。つまり一回に二人分いつも作っているということだ。
リラは目をキラキラさせて激しく頷いた。余程お腹が空いていたんだな…。
そんなことを思いながら、僕はキッチンに向かった。
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