第九話 チーム名
リラの記憶のカテゴリが分からなくなってきた…。
握手も戦いの記憶に入るのか?
そんなことを考えていると、
「これで私たち、仲間ってことで、いい?」
と、リラから言い出した。
リラから言われるとは思わなかったから、またポカンとしてしまったけど、説明の必要がなくなったと思えば…まぁ、良いこと、かな?
「うん。そういう認識で大丈夫だよ。じゃあ、チーム名決めようか。ギルドにチーム申請しなきゃいけないからね。」
そう言って話し合いを始めたはいいものの…。
これが全くもって決まらない。リラのネーミングセンスは絶望的だし、僕が思いつくのは既存のチーム名だし…。
どうしたらいいものかと考えていると、リラがまた突然に、
「…星屑ペアレント」
と呟いた。リラはこれどう?という目でこちらを見ている。
「めっちゃいいと思う!それにしよう。」
僕は即答した。ペアレントと入っているせいで二人でしかやらないという意思が滲み出ているけど、まぁ、他の人が入ってきたところで、という感じだ。
ヒーラーの仕事は回復だけじゃない。アタッカーのサポートも仕事の内だ。
リラのアタッカーとしての力がどれぐらいのものなのか分からないけど、まぁ、大丈夫だよね。
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