第六話 彼女の記憶は戦いに満ちている
自己紹介をするのを忘れていたことにとても恥ずかしくなった。
ただ、質問にはちゃんと答えなければいけないので、しっかりと答えよう。
「えと、僕はリキ。ヒーラーだから、戦いが苦手なんだよね。」
少し苦笑いしながらそう答える。
ヒーラーだからと言って、戦いが苦手なわけではないんだけど、自分が戦いが苦手だっていうことをヒーラーだという理由で誤魔化してしまった。
それに、ヒーラーだということは別に言わなくて良かったかもしれないと、今更ながら思った。
そんなことを考えながら、うんうん唸る僕に、リラは思った返答の斜め上を行く返答をした。
「私は、アタッカー。」
まさか自分の役割を言うとは思わなかったうえに、唐突だったため、僕は一瞬ポカンとなってしまった。
だが、リラはやっぱり戦いに関しては記憶があるのだろうと改めて思った。
まぁ、それがなんだって感じなんだけど。
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