第三話 この少女は一体?

そう。僕は帰路についたはず…はずだったんだけど。

もうすぐ家だと思った時に、道の脇に蹲っている女の子?を見つけてしまった。

これは、きっと面倒ごとに巻き込まれる。

そう思っても、見捨てられないのが僕という人間なわけで。

つい、声をかけてしまった。

「ね、ねぇ。君、こんなところで何をしているの?」

何をしているも何も見ればわかるのだが、他に聞き方が分からなかったので、そんな風になってしまった。

するとその子は、ゆっくりと顔を上げ、じっとこちらを見つめた。

さっきまで顔を膝に埋めていたので、どんな顔をしているのか分からなかったが、顔を上げたことでよく見えるようになった。

白い髪に、夜の空のような蒼黒い瞳。

瞳孔が黄色くて、ダイヤのような形をしている。

魔法使いのようなとんがり帽子を被っていて、白いリボンと黄色い星の飾りがついている。帽子とセットなのか、同じ色合いのローブを着ていた。

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