第8話 確認タイム
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《状態異常:箱庭の呪い》
貴様は許さない。この呪いは聖剣の力のひとつだ。そして、この呪いは俺の仲間たちを殺し喰らった罪だ。貴様が改心しない限り続く天罰だ。もう一度言う、貴様は許さない。
効果:ダムズの友好度が最低に設定(固定)。
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これは、怨念がとても込められた紹介文だな。
暴れていた私にとどめを刺した金の鎧を着ていた男か。
効果も私以外だったらなかなか辛いものだな、私以外な。どうせ私はダムズと関わらないだろう。マリスからも自分の欲望を満たしてくださいと言われているしな。
だが、一つだけ言わせてほしい。聖剣でありながら呪いを使うとはいったい?
あとの二つだが効果はそれぞれ、スキルを使うことができないのと合計基礎値の30%低下だ。
これは痛いがここでは使うことがないと思うので無視だ。
というよりここから脱獄はできないだろうし、
まあ、それでもいいのだが、私の欲は留まる所を知らないらしい。最悪、ごり押しでも脱獄するかもしれない。
今考えることではないか。未来の私が何を選ぶのか、実に楽しみだ。
次はパッシップスキルの確認だ。
まぁ、ほとんどが耐性だが。
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《
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種類:時空系
属性:■■
効果:リスポーン時にリスポーン前に付与されていた状態異常(死亡を除く)を引き継ぐ。
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またこれか。
しかも、
まぁ、これのおかげでたくさんの人を喰らうことができたから結果オーライだ。
ありがとう、神よ。
そして、耐性スキルだな。
耐性の前に書いてあるものに対して効果を(小)低下させるものだ。
同じようなことしか書いていなかった。
しかし、《痛覚鈍化I》だけ特別だった。
プレイヤーは痛覚の設定ができる。5~50%までだ。0%だと動けないためと説明書に載ってたな。50%を超えると現実に影響するので国際条例で禁止にされている。
私は勿論50%だ。
ここで《痛覚鈍化I》の効果を見てみよう。痛覚が鈍くなる(小)だ。
プレイヤーはいつでも痛覚を変更できる。《痛覚鈍化I》の意味がない。
いらないスキルを手に入れたが、他の耐性スキルが有能なので目を瞑ることにする。
称号の確認タイムだ。
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【人食者】
嗚呼、美味だ。こんなにも素晴らしい食材があるのに誰も食べない?何故、僕をそんな目で見る?僕は化け物じゃない!人だ!人を食べただけの人間だ!......それは本当に人といえるのかな?
効果:食人をした時、人肉に付与されている状態異常の効果を低下させる(中)。
セットすると、ダムズの友好度低下(中)。
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【狂気に魅入られ者】
『狂気』、なんて素晴らしい言葉なのだろうか。
我らを導く
効果:狂気に対して耐性を得る(小)。
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【麻痺に魅入られ者】
『麻痺』、なんて素晴らしい言葉なのだろうか。
我らを導く
効果:麻痺に対して耐性を得る(小)。
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【状態異常なりすぎな件】
彼の者、異常に愛されし者也。
さりとて、ありとあらゆる異常から愛されているわけではない。
さあ、行け。汝ならば、総ての異常と隣人、いや家族となれるだろう。
効果:なし
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【精神異常者】
きゃはははははははは!!!あは、あはは、あはははははは!!!
くはははは!!!ぎゃはははははは!!!ひゃはははは!!!
効果:とある地であなたを示す。
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【A級犯罪者】
罪状 殺人罪 傷害罪 暴行罪 窃盗罪
殺害人数 114人 傷害人数 147人 等々
効果:ダムズの友好度低下(極大)。
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【凶悪犯】
お前が凶悪?違う、違う、違う。お前は極悪にして悪魔だ。だが、まだお前を極悪犯にはできない。しかし、凶悪犯でも人間の屑だ。覚えとけ。
効果:ダムズの友好度低下(大)。
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【人族キラー】
人とは俺の敵だ。世界に蔓延る害悪よ。ここで死ね。
効果:対人族時、ステータス及びスキルの効果上昇(小)。
セット時、人族の友好度低下(中)。
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これは酷いな。
どれもこれも自己主張が強すぎだな。
セットするのは変わらず【狂気の娘】でいいか。
今から何をするか。
一回現実に戻ろうか。
「DIVE OUT」
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とある砂漠にて
嗚呼、腹が減った。熱い。水が欲しい。
何故余がこのような目に合わなきゃいけねぇんだ。
余こそがこの世を総べし王になるべきなのにだ。
『
いくら叫ぼうともこの無の地は何も変わらない。
余は変える力が欲しい。
この
何より余、いや俺は自分を変えたい。
願うだけで行動に移さない俺を変えたい!虚勢を張ることしか能にない俺を変えたい。
地に還っていった家族や仲間たちに顔向けできない。
どうすればいい?俺は何をすればいい?
『お困りかな?』
『
目の前に黒い靄が発生して話しかけてきた。
こんな奴初めて見る。
そして、この震えは......恐怖か?俺はこんな存在に恐怖しているのか?
『誰だっていいさ。それより、君。力が欲しいんだね。変化させる力を』
『!?!?』
なんなんだ、こいつは!
俺の心を読めるというのか!
『そうそう。俺っち心読めるのよ。でさぁ、欲しくない?君の求める力を』
欲しい。
だけど、能力を与えるなんてことは神様にしかできない。
もしかして、こいつは神に類する者なのか?
『いいやぁ、神ではないね。それよりも、欲しくない?俺っちならあげれるよ』
『
『ふははは。素直だね。いいよあげる。口を開けて』
言われた通り口を開けると、黒い靄が無色透明な球を入れてきた。
......あ、ああ、熱い!熱い熱い熱い熱い!!!
体が一から変えられていく。俺が俺じゃなくなる。嫌だ!!!
俺は幸せになりたいんだよ!!!家族や仲間たちと暮らしたかっただけなのに.......どうして。
『あ~あっ、自我が消えちゃった。今回も失敗か。まぁ、異能は強力だからいいけど。がんばってよ、応援してるよ。多分だけど。ふはははははは!!!』
[新しい【UIM】が誕生しました。虚変熱王蟲フェリスの誕生を確認。クラスD+に分類されました]
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