まどろみ

うたたねして まどろんで

疲弊した体を揺り動かす

淫らな衣装を凝らした女性が

宮殿の奥で夢を歌う


あらゆる媚態が許される頃

終わりの見えない人生に

あらゆる意味を見いだす

生とは永遠ではないか


肉体に閉じ込められ

ずいぶん時間が経った

ああ 終わったと思った出来事が

愛おしい時もあった


川から銃身のような傘が突き出て

そこに意味を求めた

あれは死骸だ

人間の死骸だ


つたない言葉に

見いだされた造型の日

私に何ができるというのだろう

もう認識に疲れている


深く愛した女性がロシアで散った

また終わりの始まりが来るだろう

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