まどろみ
うたたねして まどろんで
疲弊した体を揺り動かす
淫らな衣装を凝らした女性が
宮殿の奥で夢を歌う
あらゆる媚態が許される頃
終わりの見えない人生に
あらゆる意味を見いだす
生とは永遠ではないか
肉体に閉じ込められ
ずいぶん時間が経った
ああ 終わったと思った出来事が
愛おしい時もあった
川から銃身のような傘が突き出て
そこに意味を求めた
あれは死骸だ
人間の死骸だ
つたない言葉に
見いだされた造型の日
私に何ができるというのだろう
もう認識に疲れている
深く愛した女性がロシアで散った
また終わりの始まりが来るだろう
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます