お手伝いさんの日々

「こんにちわ〜〜!新しく担当になりました立花ゆかりです!ちなみにH女子大の2年生です!!よろしくお願いしまーす!」


 今まで出したことの無い声であいさつをした。

 心臓が爆発しそう。



 初めて見た先生は、驚くほど若く見えた。

 60を過ぎていると聞いていたが、全くそうは見えなかった。


 背が高く、スタイルも良い。黒髪にすこし白髪があるくらい。

 後でわかったが、ジムに通っているそうだ。


 もっと、年寄りを想像していたがいい意味で裏切られた。



 何年も、会いたい気持ちで膨らんでたゆかりの心。

 一目で、先生のことが好きになってしまったのだ。




「だからミニスカートはやめろと言っているんだ」

「なんでですか~?」

「だって、かがんだりしたら・・・見えるかもしれないだろう」

「やだなぁ、見てもいいんですよ?」

「見たりしない!!」

「え〜〜なんでですか〜?」


 スカートの端を持って、ピラっと上げる。

 学校では地味な女の子だが、先生の前では大胆になれる。


「ちょっとくらいなら、いいんですよ」


 顔を真っ赤にして、恥ずかしがる先生。


 でも、知っているんだ。

 まじめな話をするとき、とても知的であること。

 そして優しい事。


 どんどん好きになっていく。


「なんだったら、襲っても・・」

「そんなことしない!!」



 あははは・・と笑いながら、ゆかりは思う。


 ほんとに襲ってもいいんですよ。

 じゃないと、私が襲っちゃいますよ。



 たぶん、そんな勇気は無いけれど。

 でも、そうなったらうれしいな・・・

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