第17話旅の途中

あの魔神フォルネウスを倒してから更に4年の月日が経ちとうとう12歳になったクロードは念願であった冒険者登録をする為に死の森から1番近くにあるビクトリアと呼ばれる城塞都市をめざしていた。


 「やっと冒険者登録出来る年齢になったぞ。あとはたしか登録するには銀貨一枚と闘級を計測する試験が必要だったかな?闘級に関してはまぁ問題ないと思うけどお金どうしようかな?…そうだそういえば何かの約に立つかもしれないから死の森のモンスターの素材を持って来ているから買い取りしてもらえばなんとかなるかな?まぁとりあえず町についてからだな。」 


その時クロードは忘れていた。死の森のモンスターの脅威度とその価値を、そして其れ等を運ぶ為に新たに創りだしたスキル【インベントリ】の異常さを。そして何よりも魔神フォルネウスを倒して更に4年の修行によって自身の力が人外どころかEX級の魔神ですらもはや相手にすらならない領域に達している事を。現在のクロードのステータスは


 クロード=フォン=アルカナ

  闘級 ∞

  アルティメットスキル 【創造】  

             【全てを識るもの】

  ユニークスキル    【インベントリ】 

  エクストラスキル   【超速再生】 

             【状態異常無効】

  火魔法   ヘリオス、ヘルフレイム

  水魔法   オケアノス、ハイドロキャノン

  土魔法   ガイア、アースクェイク

  風魔法   クレイオス、テンペスト、フラ         

        イ

  雷魔法   トール、レールガン

  光魔法   ウラノス、パーフェクトヒール

        ハイヒール、ヒール

  闇魔法   ハーデス、ダークネスソード 

  時空魔法  クロノス、テレポート

  強化魔法  ヒュペリオン、ストレングス 

  絶対破壊魔法シヴァ         


魔神との戦いを経て限界突破を果たしたクロードはEX級を遥かに超えた無限の領域に達していた

本人は普段は力を制御していれば問題無い程度にしか考えていなかったが他人や他国、権力者達からしてみれば歩く災害でしかない存在にまでなっている事に気付いていなかった。


 「もう少しで町が見えてきそうだな。自領や王都以外の町は初めてだから分かりづらかった他の町楽しみだな。」


そんな事を考えているとレーダーに反応があった


 「…この反応は人とモンスターが戦っているのか、今はなんとか保ってるけどモンスターの方が優勢みたいだな。助けに行った方が良さそうだ」


クロードはすぐさま助けに向かった。


 「クソッ、もう保たない。俺の事はいいからお前ら逃げろ!」 


鎧を着た大柄な男が叫ぶ


 「バカ野郎、そんな事出来る訳ないだろ!」


それに対し狩人風の細身の男が言う


 「そうです、なんとか皆で切り抜けましょう」


そして神官風の華奢な男がすぐ横に倒れている剣士風の男を回復させながら答える


 「…バカ野郎共が…ヨシ、なんとか全員で生き残るぞ!」


 「オウ。」「ハイ。」


(ありがとうな皆、けど実際問題コイツをどうすればいい?相手のデスグリズリーは闘級Cの化け物だ。対して俺達は全員D級全員でかかっても手に余るヤツに対して更に1人欠いた状態何か奇跡でも起こらない限り全員ここで終わりだ)


闘級は1つ違うだけで領域が全く違う為D級の彼等がC級のモンスターに勝つには数による攻撃しかなかった。

しかし現状は1人が倒れもう1人は回復の為手が離せず実際には2人で格上に挑むしかなかった。


 「…クソッ、ここで終わりか。こんな事なら酒場のアンナちゃんに想いを伝えておくんだった」


そして次のデスグリズリーの攻撃で最後を迎えるであろう事を悟り覚悟を決めたその時


 「良かった、間に合ったみたいですね。」


そう言ってデスグリズリーの攻撃を片手で止めて話しかけてきたのは見た目12,3歳の子供だった


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