第12話死の森

死の森に入ってから既に数ヶ月が経過しているが実際に森での修行を開始してすぐに自分の認識が甘過ぎた事を後悔していた。

想定していたよりも死の森に生息しているモンスターが強すぎたのだ。

その上奇襲はかけられ、且つ気配を消して襲撃しつくる者も多いので最初はその対応に手を焼いていた。

その結果新たに「レーダー」という魔法を創り対処する事にした。

この魔法は索敵や探知を同時に行うもので気配を消している者の位置も特定出来るし水や食料といった物も探す事が出来る上に消費魔力も少ないので常時使用している。

範囲は今の所半径1キロまでは感知出来る。

いずれはもっと遠くまで感知出来る様になりたいが現状はこれで十分だと思いたい。

そして他の問題点としてはモンスターの闘級が最低Bと聞いていたがほとんど闘級A以上のモンスターしか出現しない事だ。

闘級Aだと今の僕と善くて互角、下手をするとこちらが敗北してしまうので常に全力である。

なのでココに来る前に極力使用は控えようと決めていたヤバい魔法も使い続けている始末である。というかそれ以外だと役に立たない位である。


そしてスキル【創造】は人の領域を逸脱した能力だが神様ではない僕には当然出来ない事もある。

その1つが「死者蘇生」である。

これは以前ソニア様から言われていた事だが死者を蘇生させるのは神様以外には許可されておらず世界を狂わす可能性が高い為除外しているとの事だった。

なので死んでしまうとどうしようもないので新たに創り出したスキルが【超速再生】と【状態異常無効】だった。

【超速再生】はその名のとおり例え致命傷を負っても瞬時に回復する能力だが流石に首を落とされたり心臓を潰されると無理だと思う。

どこまで大丈夫か試してみたい気もするがそれでもしもの事があれば目もあてられないので諦めた

【状態異常無効】はそのままで今の所そういった能力のモンスターには出会っていないが毒や麻痺、呪いや即死といった能力を使用するモンスターがいるかもしれないので創ってある。


そうして現在なんとかココで生き残る事が出来ている感じである。


 「けどココに来て数ヶ月だけど今迄にない成長を実感出来ているから選択は間違っていないと思いたいな。欲をいえば少しでいいからゆとりがほしいところだけど…っと、レーダーに反応か新手のお出ましみたいだね。それじゃあいつもどおりに迎撃出来る様に頑張ろうかな。」


そしてクロードはモンスターの迎撃を行うのだった。


………


そしてそれから更に月日が経過しクロードが死の森を訪れてから早くも3年の月日がながれていた


 「そういえばこの森に来てもう3年も経ったんだな。何かあっという間に時間が過ぎてしまった気がするな。けど間違いなく成長は出来ている…と思いたいところなんだけど…」


そうこの森での3年間でクロードの闘級はSSにまで成長していたのだが森の奥に進めば進む程モンスターの強さが異常なのだった。

現在クロードのいる周辺のモンスターの闘級は最低S、その上だとSSSの者もいる状況だった。


 「…本当に自分が強くなっているのか疑問に思う時があるよ?あれ何か前方に開けた場所があるな?こんな事は初めてだしヤバそうなら逃げるとしてとりあえず様子をみてみよう。」


そしてこのあとすぐにクロードはこの時の選択を最大限に後悔する事になる相手に出会う事になるのだった。

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