35. 添い寝。

「ん…」

 確か昨日、御苑と…。

 あれ…?

 御苑みそのがいない…。

「よっ…」

 携帯を掴んで、

「日曜、か…」

 それから、もうお昼前だということを確認する。

「起きなきゃ…」

 色々するべきことがあるのに、寝過ぎた…。

 歳は、取りたくない…。

「おはよう…」

 台所でお掃除している御苑に、挨拶した。

「お、おはようございますっ」

 声が裏返ってて、

「何で、笑うんですか…?」

 あぁ、可愛い…。

「ううん。何でもない…」

 昨日のことも思い出して、スゴク可愛いなって思っただけだよ…。

 言わないけど。

「シーツ洗いたいから、洗濯機使うよ…?」

 って、言いに来ただけなんだけどさ…。

「ご、ごめんなさい…」

 謝られても…。

汐里しおりさん、寝てたから…」

 御苑と寝てただけだから。

 そんなに赤くならなくていいんじゃないかな…?

「お気になさらず、です」

 御苑に抱きついて、

「また一緒に寝ようね…」

 耳元で囁いて、自室へ戻った。

「はぁ…」

 そろそろお部屋探そう…。

 このままでは、きっといつか御苑と一線を超えてしまう…。

「よしっ」

 そう意気込んでシーツを外し、勢いで洗濯機が置いてある脱衣所まで行く。

「んー…」

 シーツを洗濯機に突っ込んで、スタートボタンをポチッと押した。

「あっ!!」

 そういえば、近くにあったよな…。

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