15. 同僚との距離感。これくらい…?

「んー…」

 御苑みそのの様子が気になって、仕方なくて。

 眠りたいけど、眠れなくて…。

「はぁ…」

 様子、見に行こう…。

 ドアを開けてリビングを覗くと御苑がいたので、ココロの中で叫び、仰け反った。

「御苑…、あの」

 片付けをしている御苑に声をかける。

「どうかしました…?」

 いつもの無邪気な笑顔で、安心した…。

「おやすみなさい…」

 安心したら、何か眠くなってきた…。

汐里しおりさん、おやすみなさい…」

 よかった。

 いつもの御苑だ…。

「汐里さん…?」

 御苑は、微笑んでいる私に少し不機嫌だ。

「俺だって、男ですよ…?」

 うん。知ってる。

「必死で抑えているんですからねっ」

 うん。知ってる…。

「膝枕くらいしてほしいんですからっ」

「いいよ」

 軽く返事したら、俯いて…。

「汐里さん、軽々しく返事しないでください…」

 また照れてる。

「着替えて来ます…」

「待ってるよ」

 可愛くて、

「いなかったら、お部屋行きますからっ」

 素直な御苑が、羨ましい…。

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