第4話 ダンジョン?行くしかないでしょ?

 さてさて、記憶によるとこの近くに低レベルのダンジョンがいくつかあったはず。


 代々木公園のダンジョンは主人公がAランクになってから入れるようになってるし、元皇居には正規ルートクリア後からしか入れない超高難易度ダンジョンもあるけど、まずは秋葉原駅地下にある低レベルダンジョンだな、ここはゴブリンとかオークなどのファンタジー亜人系のダンジョンで最奥のボスはワーウルフ、まあ今の俺なら素手でも倒せるはずだ。


 装備が整い、外套マントを羽織ったら準備完了、俺の装備はゲーム的に言うとこんな感じ。

 ・超高硬度ブレードサーベル・・・サーベルに近い形状の凄く硬い剣

 ・サバイバルナイフ・・・サブウエポン兼、剥ぎ取り用のナイフ

 ・サイバーガードヘルム・・・ゴーグル付きのヘルメット、一般的な装備

 ・リザードアーマー・・・リザードマンの素材で作られた鎧

 ・サイバーガードアーム・・・一般的な小手

 ・サイバーガードレッグ・・・一般的な脛当てでブーツもセットになっている

 ・防火マント・・・耐火炎の機能を持つ外套マント


 どれも中級レベルの装備でサイバーシリーズはダンジョンができてから素材加工で一気に大企業となったサイバーダインラボ社の製品だ、この会社には色々あるんだけど今はまだ接点もないのでまあいいか。


 という事で秋葉原にタクシーで向かう、ここからだと10分くらいかな?

 この世界は、大木宗也の世界より少し進んでいて、タクシーは無人化されており、自動運転で何処でも連れていってくれる。


 だって探索者の格好で電車って恥ずかしい、記憶だと結構電車移動する探索者もいるみたいだけど、ジロジロ見られたら恥ずかしいよね。


 ・・・


 ということで秋葉原駅地下ダンジョンに到着、入り口には改札機をゴツクしたようなゲートがあり、警備の探索者もいる、そして日本探索者協会の支部がありここでダンジョン探索を申し入れてからの初ダンジョンになる、どれどれ・・・


 人気の少ない協会の受付でライセンスを提示っと。


「おっ、お願いします」


「はい、Bランクの赤城宗也様ですね、確認いたしましたのでどうぞお気を付けて」


 美人の受付さんにそんな事を言われるとちょっとドキドキしますよ、こちとら童貞29年生なんだから、ちなみに赤城宗也の記憶では既に童貞は卒業してるけど、ちゃんとしか彼女なんかはいないらしく、いわゆるセフレという関係の女性がいるらしい、けしからん!


 気を取り直してゲートに向かい、ライセンスをかざすと「ピコン」という電子音と共にゲートが開く、さあ、ゲーマーの力を見せてやろうじゃないか!




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