第4話いざ南極大陸へ

 探索者一行は船内で情報収集、体調管理、超能力?など様々なことをした2日後の朝、まもなくつくであろう南極大陸を目前に最後のミーティングを行います。




アイス「やー!おはよう!僕はこの二日間で前部隊の人たちのことを調べたんだけど、かなり優秀なメンバーを揃えていたよ」




 アイスはこの二日間で調べた情報を皆に惜しみなく元気に教えてくれました。




キリアス「は!朝から元気がいいことで。だがな、そんな情報調べれば、もっと言えばテレビを見てればいやでも情報は手に入る。もっとまともな情報を教えろ。それと、バレバレなんだよ。お前…」




 キリアスはなどとほざき、ミーティングルームから去っていきました。この時、アイスはちょっと驚いているかのような反応見せています。




扇「いや~、彼ははじめに言葉を交わしたときからわかっていたけど彼の言葉にはとげがあるよね。でも、僕は思うんですよ。彼、結構人の感情を本当は察してるかのような、ええ、敏い方のように感じるんでよね。何やら、アイス君のこともわかってるかのように話していましたし」




ソロ「実際、彼はそういうのに敏いのかもしれないね。彼の情報は僕もニュースで聞くけど、ただ天才というだけでは人はついてこない。特に、こういう命を賭ける探検なんかのリーダーに任されることはないと僕も思うな」




トム「それが本当なら心強いではないか!はっはっは!アイスよ、あまり気にするんじゃないぞ」




アイス「はい。ありがとうございます」




 船内最後のミーティングにしては雰囲気が悪いような、そんな状態で大丈夫なのだろうかと思うほどのあまりに実りのないミーティングになった。








 そして数時間後、まだ正午にはぎりぎりでなっていない時間に南極大陸に到着した。彼らが到着した場所にはペンギンがいる。ペンギンは船に乗ろうと船の出入り口から入ろうとするが船の従業員によって外に追い出される。




トム「かわいいではないか!どれ、私もふれあいという名の従業員の手伝いをしよう」




 この時彼は自分の非力さを公開することになる。このペンギンはアデリーペンギン、体重6Kg。軽いはず、はずなのだが、彼はあまりにも非力!常日頃、実験に熱を注ぎ、運動というものは高校卒業以来、ほとんどしてこなかったのである!持てないのである!50歳にはきつい作業であった。




トム「「グキ!」こ、腰が-!」




ソロ「君は何をやっているんだい。こんな小さくてかわいいペンギンで…「グキ!」こ、腰がー!」




 ソロ、彼が持ったペンギンはエンペラーペンギン。体重30Kg以上はある。彼は医者である。常日頃、患者に寄り添うとてもやさしい彼は患者を安心させるため、患者と同じ目線にすることを心掛け、常に腰を負荷をかけていたのでしょう。今日、この日にその疲れが出てしまったのである。




扇「皆さん、馬鹿ですね…。よいしょと」




アイス「やー!」




 女子の扇、かなり小柄な男子のアイスはペンギンの種類を見抜いていたのでしょう。アデリーペンギンをひょいとどかし、従業員の手伝いをするのである。




 そんな彼らはある光景がふと頭によぎったのである。




~回想~


 1週間後、南極大陸にて全員が揃いました。可愛らしいペンギンたちが出迎えてくれています。


甲斐打「可愛らしいペンギンたちだな!みんなもそう思うだろ!」


とペンギンを持って船の中に入ろうとするペンギンを持って外にだしながら声をかけています。




命「可愛いかもしれませんが、これ重労働なんですからね」


 Evelyn Evans「…人選間違えたかもしれません」




 調査員らしき人が声をかけてきました。




調査員「皆さん、お待ちしておりました。これからピラミッドへの道案内をさせていただきます」




 皆さんはよろしくという感じでついていきます。






 予定では2時間で着くことになっていたのですがまだつきません。




Evelyn Evans「時間はお金でさえ買えないのですよ。しっかりしてください」


と Evelyn Evansが調査員に少しきつめな声で話かけます。




調査員「いえ、道は間違ってないはずなのですが…」


と調査員は困惑気味に答えます。




甲斐打「道はあってるなら移動スピードだな!君には悪いがここからは私達だけで行くとしよう!」


といい甲斐打がスタスタと移動し始めました。




命「周りを見なさい!甲斐打、リーダーなんですよ!」


といい追いかけていきます。




Evelyn Evans「…ほんとに大丈夫ですかね?」




そんな彼らを見送る調査員はニヤリと笑っていた。


~回想終了~

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