自己表白
僕は心理学や精神医学関係の思想や書物に関心があって、不即不離にそういう分野について、というかむしろ不断に「精神の病気」あるいは「精神の癒し」について考えている、そういう精神生活のヒトである。です。大学の専攻も心理学だったし、人格障害とか精神の健康法とかそうした話題に人一倍心を惹かれる感じで、当然そうした分野には多少造詣が深い。
で、精神や身体の不調とかの心因性の分野の、まあセラピーのテクニックとかにも方法論の実際とか多少詳しいほうです(よな?)
自分が内省的で人間関係とかに悩むクライやつだったので、そういう方向性が否応なしに出来上がったのだが、そういうセラピーのテクニックの一つとして、「自己表白」、「自己開示」、「言語化」というものがありますね?
あやふやで漠然としている内心の考えを、ありのままに、むしろ強制的にコトバに表してみる、そういう療法がある。
それが内心の(無意識の?)葛藤やコンプレックスについてそれを意識化して、合理的な解決という問題解決のテーマとなりうるレベルに明確化する、そういう機序なのではないかと思う。
私はもとよりコトバのヒト、というか言葉にしないとどうも問題点が見えにくいようなまあ、あやふやな頭の持ち主かもしれない。で、精神分析めいたことを思春期以来不断にやり続けていたわけだが、やはりというか自分の問題、コンプレックスには「母」が根本で重要なキーを握っているのでは?とだんだん思えてきた。
母が人間的にどうも…とそうした単純なことではなくて、息子である私との「関係性」が病んでいたのではないか?それゆえにこういう精神医学の文脈にばかり依存しているような優柔不断な豆腐メンタルの人が出来上がってしまったのではないか?
つたない分析かもしれないが、そういうありきたりな「マザコン」がやはり自分の中の問題として中心的な重要性を孕んでいるのでは…?
だんだんそう思えてきたのである。
<つづく>
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