2022316冬の話

 すっかり東京は春。冬のあいだ閉めきっていた窓を開けて、夜になると冷えるから閉じる。そして朝、起きるでしょう。すると、なんということでせう。空気がきれい!生活感に溢れたキッチンがうつくしく見える!そう、これが運気もあげる換気というパワー効果です。(宣伝)

 正直言って東京の冬が冬らしいのはクリスマス前後までだ。お正月が来ると気の早いことに春の花の芽が突然、自己主張をはじめる。鳥がワンフレーズだけ予行演習をし始める。日の光が、あきらかに全体にかかりはじめる。せわしないんですね。忙しなさが季節にも出ている。北国のひとは楽でいいじゃん、雪はやだな、で終わりかもしれませんが、一年中常夏の関東人(この言葉は東京では使われない。関東とは栃木茨城であると勘違いしてる)はやはり冬物語にファンタジー感じちゃってるわけですよ。一年中灰色に曇っている(とも噂しれる)英国好きの生存分布図とかを調べたらきっと関東に集中してるはず。北欧好きもきっとそうですよ。(やけになってる)

 小さいときに読んだ絵本から、冬のイメージが出来上がり、実際には寒い部屋でひざとか手をかさかさにしながら、セーターに汗を吸わせて、冬のほんとのみじめさを知らずに生きてきたわけですが、やはり今になっても雪の国はいいな、きれいだな、なんて思います。案外、情緒がなくなるのが北国かもしれませんね。ほら、スイスとか。

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