日々は今日と明日と Day to Day Today is Oneday

つちやすばる

2022315春の話

 今日もまたもや(?)日が突き刺すようなお天気である。都内某所、セントラルから数時間はなれているここ郊外の朝はとても静かで、誰の身支度の音も聞こえてこないような場所だ。じつはさいしょの頃、それがとてもおそろしく、霧が立ち込める夕方などは、ここはスリーピーホローの伝説の村なのではないかと怯えきっていた。近所に住む下町なまりの明らかな(東京のひとはこういう郊外か神奈川に散らばっているのだ)職人さんの休憩中の噂話(私は参加してない)によると、このあたりは数十年まえにいちど大きな事件があったのだが、それがまだ住民のなかで大きなショックになっており、つまりそれ以来たいして事件らしい事件もないので、集まって話す話題といえばそれくらいな、とんでもない田舎なのである。

 前に住んでいたところは、超有名な幽霊屋敷があり(映画に何度もなりロケ地にもなった)母の知り合いの介護の仕事をしている方によると、あるお宅が、住んでいる方は普通にしているが、また外観も普通の一軒家だが、どうもおかしい(ここ大事)。玄関に一歩踏み入れたとたんに、寒気と悪寒がするようなうちがある、と教えてくれ、ひえーでわまだ伝説は生きている、などと震え上がっていたものだが、その辺りはお城があり、昔々、ある一族が死に絶えた戦場で(豊島氏とかいうらしい

)、城近くのお家はもともとポルターガイストが多いのだ。って幽霊ばなしになってしまいましたが、日記、はじまります。

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