夢見心地
お題 朝の宿命
ピピピという聞き慣れた機械音が私の耳に響き渡る。やめて。私を現実に引き戻さないで。まだ夢見心地でいたいのに。仕方ないから私はスマホを手に取り時間を確認する。んー。まだいける。多分。
はっぁ!!やっちまった。
私は神様に祈りながら時計を見る。
終わった。あーーーーーー。どうしよ。
壁に掛かったおしゃれな木目調の時計は残酷にも10の数字を短針が差している。
遅刻確定っていうか遅刻してるっていうか。もうどうしようもないというか。ま、いっか。今日は自主休講ってことで。時間は戻らないし、有限だ。クヨクヨしててもその時間がもったいない。タイムマシンでもうちに無い限りはもうどうすることもできない。ってことでポジティブにいきましょうか。
さーて今日はどうしようかなー。とりあえず着替えるか。もふもふパジャマのままだと行動する気が起きないしね。
とりあえずラフな格好に着替えた。私偉い。褒めてほしいな。偉い偉いって優しい声で囁かれながら頭を撫でられたい。そしてその男の子の膝の上で死んでしまいたい。多分何の悔いもなく成仏できる。
ああぁ。きもちいいい。
「偉い偉い」
「もっといってぇ」
ピピピ。ピピピ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます