【加筆】同担拒ヒロイン
お題 私の嫌いなヒロイン
私はあの子が嫌い。だって颯太君にベタベタしてるもん。でも辞めさせることはできない。
だって私より可愛いから。颯太君の人生にとってあの子がヒロインなのかな。私じゃダメなのかな。私も颯太君のヒロインになりたいよ。可愛くなりたいよ。求められたいよ。
あの子は私から全部奪っていく。男の子も、先生からの評判も、クラスの地位も、何もかも。
私はあの子に何も勝てない。顔も性格も頭の出来も。
あの子はこんな何もかも汚い私にだって優しくする。一人だったら声を掛けてくれたり、忘れ物をしたら色々貸してくれたりする。耳障りのいい言葉しか喋らない。
だから私はあの子が嫌い。そんな私も大嫌い。
僕はあの子が死ぬほど嫌い。僕はあの子より上。ぜーーーーーーんぶ上。先生からの評判もクラスでの立ち位置も上。僕は可愛い。あの子より可愛い。勉強もできる。
でも僕はあの子が死ぬほど嫌い。だってあの子はヒロインなんだもん。
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