第2話 あきの生い立ち
北海道出身。
あき。地元大好き。寒い地方に住んでいるからか、肌が白いが、
見た目は健康体。
両親、弟の4人家族。
私はこの家の長女として育った。
幼い頃の記憶は曖昧だから割愛するが、
高校生の頃、人よりもやんちゃに尖って生きてきたと思う。
人を疑うような目つき。
派手な格好。悪いことはしなかったが、それこそ変な男には引っかかった。
そんな時に起きた出来事、、、
私の人生で本当にあった怖い話をします。
嘘のようで本当の話。
地元のスーパーに買い物に出かけた時の出来事。
まだ暑く半袖にミニスカート。金髪で化粧バリバリで、
側から見るとEGGとか読んでそうなギャルに見えただろう。
そんな尖った私がスーパーに入ると、突然5、6人の男に取り囲まれて、
壁際まで押し込まれた。
よくわからないけど怖い。私何されるのだろう。
「んだよ、おめえら、話せよ!」と抵抗しても、
ビクともしない。
そりゃそうか、大人の男がこんなにいれば勝てるわけがない。
なんなんこいつら、、
もうここでどうにかされてしまうのだろうかと
諦めた瞬間、遠くから「あき!!」と体格のいい男に呼ばれた。
え?っと振り返ると、
バイト先で知り合ったお兄さん。
何の仕事しているかよくわからなかったが、
この人が近くに来ると周りの男どもはその男にヘコヘコし出した。
「こいつには手を出すな!」
「兄さんの知り合いだったんですか」、と男たちは私を解放してくれた。
たまたまそのお兄さんと知り合いだったからよかったものの、
詳しく話を聞くと人身売買のための人攫いようなことだった可能性があると聞かされた。
怖くて怖くて身震いした。
テレビのような出来事、他人事のように思っていたけど、
本当にあるのか。
(こんな田舎で普通の女の子、人手の多い日中のスーパーで、人攫いがあるのか。こわっ!けど助かった〜)
安堵するあきに、
生意気はほどほどになと頭を撫でられ、その男は去った。
本当に助かった。。。。
実際にあった話だ。
嘘だと思うだろう?
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