#そして(2)

僕は、ベッドから起き上がった。変な夢だったな、そんな事はわかっているのにと、思いながら顔を洗い母さんが作った朝ごはんを食べた。いつも通りの朝だ。あの変な夢以外は。父さんが僕がいつもより朝ご飯を食べるのを遅いのをみて聞いてきた。「どうしたんだ?なんか怖い夢でもみたのか?」父さんは笑いながら聞いてきた。僕は、今日見た、夢のことを話したが、父さんは、「変な夢だなぁ、データがおかしくでもなったのか?まぁいいやそういうこともあるだろう。∞もこれだけの人数のデータを管理するのは大変だろう。」まぁ僕もそんなには気にしていなかった。父さんはこの後仕事に行かないといけないし、母さんも家のことやらで忙しいので僕は早めに家を出た。さてと、高校はどっちだろう?、やっぱり変な夢のせいかなぁ。僕はそう思ったが、まぁ再起動すればいいしな。

 そして、僕はスマホを取り出し、全市民がいつだったか忘れたがいつのまにか入っていたアプリネットの民を開いた。今思えば、最初は僕も誰もそのアプリを開かなかったが、まぁこの都市を造った技術者が市民のスマホに入れたと言ったんだから安全だとは思うが。そんなことを考えた事は今まで無かったというか、できなかったとは思った。とそんな時に後ろから、「おーーーいクロノーー」という声が聞こえる。一瞬データが飛んだような気がするが、「おーーーショウか」、それと後ろにいるのが、えーと、カエデじゃないか。「どうしたのよクロノ?」「いやーごめんごめん今日変な夢を見てさ、その時から僕のデータがおかしくなったみたいさ。」「え、クロノもなのか?俺もカエデもさっきそのことを話していたんだ。」どういうことだ。僕だけではないのか。まぁ∞も限度があるのか。「どういうことだ?」「俺たちも変な夢を見てさ、同じかはわからないがこのハテナ王国の紹介?みたいな感じだったんだよ。でも特に変だったのが、夢の最後に∞のマークができただろう?クロノ」そういえばそうだったような気が...「多分ね」「そこで二つか三つか忘れたが、×も入ってなかったか?」正直なんでそんなことを気にするかは思ったが「まぁそうだったような」「だろ。俺学校に着いたら別の奴にも聞いてみるよ」「ゴーーーーーん、ゴーーーーーん」とチャイムの音が聞こえる。「おっと、遅刻するぞ!」

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