後編
階段を上り自分の部屋に入る。
ゲームでもしようかなと思っていたのにやる気がなくなった。
布団に入って思い出すのは母の顔。
いつも怒られてばかりだったからか初めて見た母の泣き顔。
いつも迷惑かけてたからか初めて見た父の微笑み。
考えれば考える程思いが止まらない。
そんなことを考えて居たらいつの間にか寝てしまった。
寝る直前、目の前が滲んだのは無視した。
それからだったと思う。
受験勉強に本腰をいれたのは。
嫌って勉強なんてしたくなかった反動で
いつも頭を悩ませた。
それでも前見たいに諦める事はなかった。
そのお陰か高校受験に無事合格。
その時の親の顔が泣いていた時
嬉しさのあまり抱きしめられた時
久々に暖かさを感じた。
高校入学式。
終わってからの帰り道。通りに花屋を見つけた。
両親へ
まず一言を。
今までごめんね
迷惑ばかりかけてゴメン。
書きたい事がたくさんあったのに何もかけないや。
それでさ。高校の帰り道に花屋があったんだ。
その花屋にある薔薇があったんだ。
自分の思いを伝えるのは恥ずかしいから
薔薇と一緒に伝えるね。
そうして僕はリビングへ行く。
ドアを開けてそばにいる両親に薔薇を渡す。
自分が出きる最高の顔で
自分が今出きる全ての思いをのせて。
「ありがとう。父さん、母さん。僕は二人の間に生まれて幸せです。」
きっとこれは奇跡だから。
青の薔薇の合言葉は夢叶うの他にもある
それは...
親へ送る青の薔薇 ミコト @17832006
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