まさに一石二鳥

月乃兎姫

第1話

 先日、私はカクヨム内での企画「田原総一朗」の二次創作というものにチャレンジしてみた。正直、田原総一朗という人物について、ニュースキャスターやジャーナリストとしてテレビで見かけたりくらいという認識しか持ち合わせていなかった。


 この題材に対してどう物語として二次創作するかというのは、難しさを秘める反面で柔軟性を持っていることに気づいた。登場人物が誰であれ、創作という観点からいえばいくらでも潰し・・が効くのである。そこにリアリティや設定などを加味するだけで、いくらでも物語として描ける。


 私が描いた物語として、田原総一朗が日本の首相として選ばれ、所信表明演説をするという内容であった。彼が普段どういった思想や主義を持っているのか、そうしたものを踏まえ、一人称としての「僕」と「私」とを使い分けることにした。こうした小さな言い方、言い回しなどは人物を表すのに重要且つ普遍的とも言えるだろう。


 創作とはいえ、こうしたリアリティは必然とも言える。何故なら、嘘の中に本当のことを混ぜると嘘か本当か、またフィクションなのかノンフィクションなのかという疑問が読み手に生まれるからだ。


 また今回の題材「88歳」というのは、田原総一朗さんの年齢にもちょうど合うという選んでいる側が狙っているんだか、はたまた偶然の一致なのか、どちらにせよ今回のエッセイにまで幅を利かせることができたのである。


 まさに一石二鳥、一粒で二度美味しいということだろう。

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まさに一石二鳥 月乃兎姫 @scarlet2200

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