第3話密室殺人

僕は検死の結果を待っていた。部下の堀に小銭を渡して、缶コーヒーを買ってもらった。

「黒井川警部ここでしたか」

戸川達也が近づいてきた。

「やぁ、ワトソン君。事情聴取は終わったの?」

「はい、同じ事を何度も聞かれましたよ!」

「あ~、病院じゃ喫煙出来ないからさ~。イライラするよ!」

「警部、いいポイントがあります。こっちです」

ワトソン君は僕を非常階段に案内した。

「ワトソン君、いつもここで、喫煙してんの?」

「はいっ」

僕は胸ポケットからハイライトを取り出し、火をつけた。

「警部、これは自殺ですか?」

「まだ、調べないとね。検死の結果次第だね。あの、遺書を信じちゃダメだよ」

ワトソン君はマルボロに火をつけた。

「あと、防犯カメラの録画も見たいな~」

「でも、不審な人物は映ってないようで」

僕はため息をついた。

「ワトソン君、これは密室殺人だよ!」

2人は喫煙が終わると、検死の結果を聞きに向かった。



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