第7話

海辺の町に引っ越した。

何か楽しいことがはじまる気がした。

子どもたちも4歳と3歳


夏に引っ越してきたので春まで幼稚園に入らない。

はじめて家族の時間をじぶんたちらしくたのしもうと思った。


新しいまちを、海辺を、あらゆる公園と森を3人で冒険した。

ひろった木の枝を倒して、たおれた方向に冒険お散歩をした。


嵐のあった次の日に海辺に行くとウニや巻貝、桜貝などたくさんの贈り物が落ちている。

森の中には秘密基地を作った

夕方になると夕焼け小焼けの歌を歌いながら3人で手をつないで帰った。

よるにはおふとんにくるまって遠い国の昔のお話をした。

丸ごと親子の時間が半年続いた。


はじめて家具を買った。

四角でなくて円い木の大きなテーブルがずっとほしかった。海の見える窓辺においた。

赤いギンガムチェックのテーブルクロスをかけた。

家族の幸せを願った。



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