第2話 就職→謎謎謎

 目を開けたとき、視界に映ったのは真っ白な毛だった。暑い上に獣臭い。

 大型犬のゴンが顔面に乗っているとわかったのは、跳ね起きてからだった。

「ゴンが乗ってやっと起きるとは。藤原さん、けっこう寝汚いんですね」

「顔面に大型犬をどうかと思うぜ」

「緊急事態ですから、止むを得ません」

 起き上がれば、旅館のように整った部屋の窓から、青々とした木々が見えた。

 目を覚ましても、夢から覚めることはなく、いよいよ俺は異世界転生をしたことを認めざるを得なかった。

 祈祷師の夢は、はっきりと覚えていた。

 弟妹の元に帰るため、謎解きをしなければいけないらしい。俺はもどかしさに、奥歯を噛み締めた。

 部屋に入ってきた三原は、着替えを手渡した。

「早く着替えてください」

「ああ」

 彼の手の包帯は、真っ白なものに巻き直されている。怪我人を働かせていることに、俺は罪悪感を覚える。

「手伝えなくて悪い」

 俺の慮った言葉を、三原は好きでやっていることだからと否定した。

「そんなことより、土御門さんが訪ねてきています。早く起きてください」

「誰だって?」

「俺だ」

 すぱんと障子を開いたのは細面の偉丈夫だった。昨日森で見たときと同じ、和服に太刀を佩いた姿だ。

 控えめな家主の抗議を、遅い方が悪いと一蹴し、土御門は布団の上の俺を見下ろした。

「教主様がお呼びだ。お前に聞きたいことがある、と」

 迎えに来た、とその男は俺に言った。

「教主様が会うそうだ」

 三原が驚く声をよそに、俺はぎゅっと手を握りしめた。

 夢の中で厚着の男が言った言葉が脳裏に浮かぶ。

「教主を調べろ、謎を解かなければならない、か」

「何か言ったか?」

「いいや。すぐ支度する」

 そう言いながらゴンを撫でると、彼はワンと一声鳴いた。



 港町を抜け、小高い丘の上にあった屋敷に通される。聞けばそこは、教主の数ある別邸のうちの一つであり、面会場なのだと言った。

 純和風建築の大広間で、俺は今、正座をしていた。

 眼前には御簾がかけられ、男の影が見えていた。彼が教主と呼ばれる人物だ。

 影が身動きをする。

「よく来たぞ。藤原綱吉。名前を憶えているということは、この島では珍しい時期外れか」

 存外、若い声だった。二、三十台の張りのある声に合わせて、彼は胡坐をかいたようだった。

 俺は静かにお辞儀をした。男は笑い声を漏らす。

「その動作。時期外れは乙別離教の教えがなくとも、礼儀を知っている。相手が楽だ」

「乙別離教?」

「この島の宗教で、私が教主をしているものだ。なんだ、そんなことも知らずに来たのか」

 ムッとしながらも、頭を下げる。権力者の機嫌を取るのは、元の世界でも重要だった。

 しかも、夢のなかで厚着の祈祷師に言われたことによれば、この男を調べなければ、俺は帰れない。

 ご機嫌は取っておくに限る。

「三原と言ったか? ただの町人に時期外れの教育は難しいか」

「今なんて言った?」

「おっと」

 残念そうな声は口を噤んだ。

 俺が、畳の床を思い切り殴ったからだった。

「失礼。あまりにもな言い方なもので、つい手が動きました」

「一晩でずいぶんとなついたものだ」

「この一瞬で嫌われる天才ですね、教主様は」

 けらけらと教主は笑い、土御門は呆れたような顔をした。

「そこまでにしておけ。教主様も、人をからかわないでください。後が面倒です」

「いやすまんな」

 俺は土御門に、帰っていいかと目で問いかけ、彼はふるふると首を振って静止した。

 性格の悪い教主の笑い声が止むまで、数分かかった。

「して、藤原よ。お前に聞きたいことがある」

 俺はもう、何にも答える気が失せていた。

 黙っている俺を見て、御簾の向こうで、にんまりと笑う気配がする。

「お前は島を出たいと聞いた。答えるのが賢明じゃないか」

 それを言われると弱い。俺は仕方なく応じる。

「聞きたいこととは何でしょうか」

「お前のその、召喚術か? その技術は、誰にでも使えるものか」

 俺は顔をあげる。答えに窮する話だった。

「誰にも使えると思います、たぶん。けれど俺は、この技術を知りません」

 ほう、と教主は言った。

「お前の元いた場所に、そう言った技術があったのではないのか」

「ええ。森で祝詞、呪文のようなものが書かれた石を拾いました。それを拾って、その言葉を言ったら、ロボットのような、機械でできたあれが現れたのです」

「二体召喚したと聞いたが、二個石を拾ったのかね」

「いえそれは。二個目の祝詞は、一個目の祝詞を言ったときに思いついた言葉を話したら使えて。俺にもよくわかりません」

「石を見せてみろ」

 俺は服をまさぐろうとして、自分が今、三原に貸してもらった清潔な服を着ていることに気がついた。

「すみません、家にあります」

「家?」

「三原の家です。ああ、そういや俺の家じゃなかった」

 おそらく着替える前の服に入っている、との説明に、教主は鼻白んだようだった。

「俺は忙しいんのだがな。ちなみに、その祝詞とやらはどんな呪文だ」

「こうです、『急急如律令』」

 錆臭い匂いが、御簾を巻き込んで立ち上がる。機械の兵士が、日本家屋の真ん中で顕現した。

 森の中で現れたときよりも大きく感じるそれは、無感動なレンズの目を驚く教主に向けた。

 最も早く反応したのは、土御門だった。

 彼は抜刀すると、御簾ごと機械の巨人を斬り飛ばした。

 切断された部品が、中腰になった俺に降りかかる。

 腕のない機械兵は、俺の意思に沿って、土御門と俺の間に身を躍らせた。

 もう一度斬撃が走り、機械の右半分が粉みじんとなる。

 目で追うことも出来なかった。神業を繰り出しながらも、土御門は顔色ひとつ変えない。

「お前、暗殺でも企てたか。時期外れはこれだから、信用できない」

 気がつけば、俺の首に刃があてられていた。俺は両手を上げる。

「土御門、騒ぎを起こしたのは謝る。でも、本当に知らなかったんだ」

「信用できない。俺の仕事を増やす者ばかりだ」

 ちりっと首の皮が切れた。

「そこまでにしておけ」

 教主が割って入る。腰ほどまでにある髪をうっとおしそうにしながら、彼が俺を背にかばう。

 声で聞いた予想通り、二十代後半の男だった。重ね着した豪華な和服と、つややかで長い黒髪を、うっとおしそうに彼は振り払っている。

 機械兵はギギ、と呻くと、床に崩れ落ちた。

 俺を睨む土御門を教主は再度窘めた。

「この乙別離大島には、余所者でなかった人間などいない。皆、記憶の有無に関わらず、どこかから来た余所者だ」

 記憶がある分、藤原は信用できる方だぞ。その言葉に、土御門はそっぽを向いた。

「島の子どもはいないのですか?」

「いない。結婚する男女はいるが、子どもは生まれてこない」

「話を反らすな。お前が御前で狼藉を働いたのは言い逃れできないぞ」

「本当に知らなかったんだって!」

 再度刀を構える彼に、俺は髪をくしゃくしゃとかいてしまう。髪が痛むとよく妹に怒られた悪癖だ。

「いい加減にしろ」

 教主が苛ついたように、宙に手をさまよわせた。

 途端に、土御門は数十センチ後ずさった。正確には、教主が作り出した透明で分厚い壁によって、押しのけられた。

「俺が彼に祝詞を聞いた。責は俺にある」

 その言葉に、渋々といったように、彼は刀を鞘に納めた。

 教主はそれを見届けると、中腰となった中途半端な姿勢の俺に近寄った。

「これを見るに、石の力ではなさそうだな」

 俺には彼に答えられない。教主はふむ、と言った。

「急急如律令。うん、俺が言っても駄目だな。何が原因なのか、さっぱりわからん」

「あなたも不思議な力を使うのにですか」

「俺の結界術は元の世界にあった技術だ。お前とは違う」

 ぱちぱちと瞬きをしてしまう。

「あなたも元の世界の記憶があるのですか」

「ああ。でもお前のいた世界とは違うようだがな」

 御簾の向こうに、教主は戻って座り、促された俺も対面に座り直す。

「教主様は、元の世界には帰りたくないのですか」

「ああ。この島の外には、もう興味がない」

 教主の顔には、のっぺりとした違和感が張りついていた。

「帰りたいなら、島を出るより、一年後、神事の三途渡りで来る、天台漁団に話を聞くのが良いだろう」

 教主の言葉に、俺は勢いよく顔をあげた。

「彼らは自らを天使と自称し、天国とこの島を行き来していると豪語している」

 嘘を言う表情ではなかった。しかし、夢で聞いていた内容と違う。

 祈祷師は、この島の謎を解けと言った。教主は待てと言う。

 思わず、俺の口から疑問が滑り出る。

「この島には謎があるらしいのですが、心当たりはないですか? 例えば、火山について」

 教主は、ついと視線をそらした。

「教義がある。噴火口に触れてはいけないと。それ以外は知らない」

「教主様、余所者にいきなり、重要な教義を教えてはなりません」

「まだ言うか。これから俺が言うことを聞いたらひっくり返りそうだぞ」

 教主はにやりと笑った。

「俺は、藤原綱吉を雇いたい。蛇への編入だ」

 土御門が真っ先に、反対の声を上げた。

「教主様、なぜそのような考えに至ったのですか」

「新たな技術を振るうものが現れたならば、取り込むに越したことはない。乙別離教の教義でもあったろう」

 教主は、俺をじっと見つめている。

 俺は突然の申し出に、絶句していた。

「流離山に火口とは別の大穴が空いている、との報告があったな」

「教主様、それは」

「蛇の仕事のひとつだろう。打診の種にはちょうどいい。お前の負担も減るやも知れんぞ」

「たった今、負担が増えています」

 俺はじっくりと申し出を吟味する。

「俺のメリットはなんです」

「路銀稼ぎ、この島の内情調査できる立場。俺のことも知れる」

 教主はにやりと笑う。

「なんでかは知らんが、俺のことも知りたいのだろう」

 見透かされていたことにぞっとしながら、俺は副隊長の土御門を見た。

 彼も戸惑った様子で見返していた。戸惑いながらも、彼は自身の職務を果たそうとする。

「リュウ退治と、島民から聞かされる異変の調査が、主たる仕事だ」

 危険と面倒ばかりの仕事だと、彼は心底うんざりしたように言った。

「お前がなぜ興味を持ったかは知らないが、確かに、乙別離大島の隅々まで知るには最適な仕事だろう」

「報酬は」

「破格だ。お前と三原の食う分を抜いても、一年働けば、天台漁団の興味を引くのに十分な金持ちになれる」

 もう、迷う必要はなかった。

「働かせてください」

 教主も火山も、同時に調べる職が転がり込んだ。しかも俺好みの高収入の仕事だ。

 何者かの意図すら感じるほど、上手くいっていた。厚着の祈祷師の高笑いが聞こえた気がして、俺は奥歯を噛み締めた。

 疲れたときは、弟と妹に会いたくなる。

 そう思いながら、思い浮かぶのは、どこか弟に似た三原の顔だった。


 ※

 汁物がふつふつと出汁の匂いを立てている。肉団子は大きく、菜っ葉も緑鮮やかにゆだっていた。お吸い物というには具沢山で、鍋というには具材の少ないそれをよそいながら、三原は喜んだ声をあげた。

「蛇への就職に、帰る手がかりまで。おめでとうございます」

 知ってたら飯を豪華にしたのに、と喜ぶ彼に、俺はもぞもぞとした気持ちになる。

「あんまり喜ぶな。どうしていいかわからなくなる」

 祝う側は何度もやったが、祝われる側は久しぶりのことだった。

 赤面する俺に、三原は笑いかける。

「もっとごちそうにしても良かったですね」

「夢のお告げだなんて、まるで教義にあった昔話のようだな」

 俺は家に帰り、まず、三原に就職の報告をして、石を探した。結論から言うと、石はどこを探しても見つからなかった。不可解だった。

 召喚術を試すと、どちらも問題なく使える。帰れ、と命じれば、どちらも塵と帰すことも知った。

 一通り終えたところで、三原は先のようなご馳走を振る舞ってきた。ほっとする味だった。

 気がついたら俺は、教主にしなかった夢の話まで、三原に洗いざらい打ち明けていた。

 我ながら、疲れていたと思う。

 土御門が同じ食卓についていて、話を聞いていることに、話し終えるまで思い出せなかったからだ。

「三原、料理上手だな。街で料理屋を開いても通用する味だ」

「ありがとうございます。蛇お墨付きとは、光栄です」

 土御門はきっちりと正座をして、おにぎりを頬張っていた。

 おそるおそる様子を伺う俺に、彼は鬱陶しそうに手を振った。

「食事中だ。俺は何も聞いていない」

「それでいいのかよ、蛇」

「問題ない、時期外れ」

 土御門は飲みこんでから返事をする。

「お前が教主のことを嗅ぎまわろうと、伝説の通りでも、妄想でも、教義を守るならば問題ない」

「面倒くさがりなんだか、勤勉なんだかわからないやつだな」

 むぐむぐと肉団子を口に入れた彼に倣い、俺も肉団子を一口に頬張った。細切りした生姜の匂いが肉汁と一緒に、口いっぱいに広がった。

「まあ、この島で隠し事なんてできると思わないことです」

「俺の住んでいたところと違うな」

 三原と土御門は首を傾げた。

「お前の世界には、そうでない場所があるのか」

 そういえば、彼らはこの島以外の記憶がないのだ。俺は彼らに言う。

「俺が住んでいたのは東京という都会で、人口は一千万人以上。隣に住む人間すら知らないのが普通だったぜ」

 学生の弟や妹ならともかく、社会人の俺は人間関係が希薄だった。

 そんな俺の言葉に、土御門は信じられないと首を振る。

「人の多さはともかく、隣人を知らないのは教義に反するな」

 土御門は、この島の社会がいかに教義に定められたことかを話す。

 三原はゆるく頷いた。

「記憶喪失者の島で、皆、流れ着いた者。乙別離教がなければ、きっと地獄のような有様になっていたでしょうから。教主様も蛇も、治安維持の人らもお疲れ様ですよ」

「その割には、教義の詳細を知らないようだな。しつけも悪い」

「返す言葉もありません」

「しつけって言った?」

 土御門は俺の言葉を無視して、薄い文庫本を二冊取り出し、三原と俺に手渡した。

「よく読んでおけ。藤原は特に、明日から治安維持に向かうんだ。覚えていなければ話にならない」

「時期外れの綱吉さんなら、常識の通りに動いていれば、教義の通りになりそうですけれど」

「時期外れは変人が多いからあてにならん」

 米粒一つ残らず、きれいな箸使いで食べた後、土御門は立ち上がった。

「乙別離教も、この島の謎の一つと言えるな」

 ぴくり、と俺は箸を止めてしまう。土御門は目を細めた。

「いつからあった宗教か、誰も知らない。無数の言語で教義を刻んだ石がある。今の教主様が教主を始めたのは、教義を正確に読める上に、前教主にやたらとなついていたからだ。時期外れとしては異例なことだった」

「前教主は今どこに」

「教主様以外、誰も知らない」

 最期には老いには勝てず、お迎えを待つと言い張っては浜辺に立ち尽くすばかりだったという。

「ごちそうさま。明日からよろしく頼む」

 そう言うと、土御門は去って行った。彼の顔と同じくらい、あっさりとした態度だった。

 俺は教義本をめくる。

 食事に感謝する。共食い等の禁忌、孤立の防止。常識が簡潔な命令文でつづられているばかりだった。

 教義にある夢の話もたった一行ではあるが、記されていた。次の様だ。

『島が危機に陥ったとき、夢に助言者が現れる』

 ふと、思いついて聞く。

「三原、お前と会ったとき海によく行くと言っていたな。あれは前教主と同じで、お迎え、というのを待つためか?」

 食器を片していた、三原の手がぴたりと止まる。

「お迎えとは、なんだ?」

「この島の住民は長く生きて満足すると、失踪するんです。ちょうど、この島に現れたときと同じように」

 食器の片す音が、かちゃかちゃと鳴る。こちらに背を向ける三原の顔は見えない。

「そうですね。お迎えを待っていたはずでした。けど、あなたに会ったら、そんな気も失せてしまいました」

 ゴンが食べ終わったらしい、自分の餌皿を持ってくる。三原が駄賃の骨を皿に載せた。

「このままじゃ満足なんて、とてもできません」

「意味わからないな」

 三原がふにゃりと笑う意味も、この島の出来事も何もわからない。

 俺は食卓をそのままに、ごろんと横になった。静かな夜は、眠気を誘って仕方ない。

 起こす声も、しばらくしたら聞こえなくなっていく。毛布が肩にかけられる感覚がした。



 夢の中の血の池地獄は、相変わらず鉄臭かった。厚着の祈祷師は血の海の中に半ば踏み込んで、膝丈まで真っ赤に濡らしていた。

 気にもしない様子で、彼は俺に軽く手を振った。

「就職おめでとう。俺の根回しのおかげだぜ」

「やっぱり、お前の手引きか」

 祈祷師は答えない。赤い波の飛沫で、分厚く白い両袖が、見る見るうちに汚い赤茶色に染まっていく。

「なあ。教主は怪しく見えるだろう?」

 こちらが黙り込む番だった。確かに、教主の情報は、怪しんでくれと言わんばかりだった。

 ただ、教主に対しての謎は、何も見いだせなかったことを除いては、順調な情報収集だった。そう伝えると、祈祷師は心外だというように目を見開いた。

「なぜこんな、しがらみのない理想郷にもなり得る島に、教主と社会が必要なのか、謎だと思わないのか」

「謎の内容は、そうやってわかりやすく言え」

「時間がないから仕方ないだろう」

 ざぶざぶと血の海をさらう彼は、しばらくして嬉しそうに何かを引き揚げた。引き揚げていたものは、赤でよくわからない。細長いシルエットに見えた。

 彼はそれを、大切そうに拭っている。

「では謎の一つ目だ。乙別離大島に、社会と乙別離教が出来た理由はなんだか答えろ」

「解答。すべての答えを今、お前に教わる」

「それは出来ない。どの伝説でもそうであろう?」

 瞼の上が白くなる。目覚めの時も近いらしい。

「じゃあ、お前の名前は」

「俺の名前は北丹。はは、祈祷師と呼ばれる方が多いんだがな」

「次は謎をまとめて、詳しく教えろ。ヒントもだ、祈祷師」

 彼は答えず、じっとこちらを見ていただけだった。夢はままならない。瞼の裏に日差しを感じる。

 おちょくるような彼に反撃できないまま、俺はゴンの腹に顔をうずめていた。

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