田中梅(プラム)編

第1話 夜行

私はトー横界隈で生きる娘だ。

26歳ぴちぴちの私はすれ違うオスどもに声をかけられ、危うくお持ち帰りされそうになるが、私は素早くてを振り払う。

「私に声をかけないでちょうだい、インスタのパトロールしてる女を舐めないでいただきたい」

「え、待ってくださいよ。まだお支払...」

「いいのよ、あんたにはまだ早いわ」

「けぃ...」

「困るのよね、あんな金なさそうなオスに声かけられても」

夜のネオンと鳴り響く音にうっとりしてしまいそうね。

「そこのきみ止まりなさい」

「いやよ」

しばらく無視していたら

周りを屈強な肉体の男たちに囲まれた。

「困るよ、ちゃんと払ってくれないと」

「え、なにがですか?やめてもらっていいですか?」

「いや、さっきのお店で払ってないでしょ」

「払いましたよ。私、やめてください。ひどい〜」

「さっきの店の人も払わずに出てったしよ証拠あるからね」

「ひどいー。えーん」

通りすがった小太りの頭がツルりとした50歳あたりのリーマンが話かけてくる

「女の子泣かすなんて酷いよ君たち、早く解放しろよ」

「あ、吉田さん久しぶりー来てくれたの!この人たちが私のこと無銭飲食とかいっていじめてくるー。怖いー」

「え、大丈夫かいプラムちゃん僕が追い払ってあげるからね。ドゥフフ。僕のプラムちゃんをいじめるのはやめろ!警察に通報するぞ」

「いや、こちらから現在増援要請をだしておりますので必要ないです。そこをどいてください」

「いやー怖いーよっしー助けてよー」

「うんプラムたん僕君を助けるからね。」

「取り押さえろ〜」

「う、う、痛いよ助けてよプラムた...」

「ぎゃ〜」

今日も素晴らしい夜のようだ。

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性春!アナーキー!! かっぴーTAKA @kappy_taka

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