第4話 猫(が接客する)カフェ

 どうも、嫉妬のレヴィアタンです。

 今日は怠惰のベルフェゴールと、とあるお店の下見に来ています。


 今度魔王カキリア様(ょうじょ)を連れて来たいお店の1つとして、事前にどんなものか確認しに来ているのです。


 猫の壁掛け時計。

 猫の耳付きティーカップ。

 給仕してくれるニャンパニオンさんたち。


 あらゆるところに、猫、猫、猫。

 ここは猫好きの楽園です。

「どうぞ、おかけくださいですニャン。」


 ニャンパニオンさんたち、普段は語尾ニャンで話さないことは知ってます。

 でもいいんです。


「あああああああ。」

 体すべてを包み込んで癒やしてくれるような、柔らかくてフッカフカの椅子。


 ではなく、胴長短足の巨大な白猫の背中です。短足といっても体の長さに比べての話です。埋もれるくらい、フッカフカ。


 普段は猫戦車を引く種族なんですが、人間との戦争がないのでこっちに就職したらしいです。最&高。


 店長さんはファザー・ガットという、巨大な猫の王様です。

 子連れで働いていて、常にお子さんを右腕に抱っこしています。

 子猫のあんよプランプラン可愛い。


 ニャンパニオンさんたちはケットシーという二本足で動く、魔法を使えるピンクの猫の種族です。

 尻尾の出るメイド服が似合っています。


「俺もう、ここに住むう……。」

「正気に戻れ。」

 怠惰のベルフェゴールからキツめのツッコミ(物理)をいただきました。痛い。

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