わたしのせかい

バブみ道日丿宮組

お題:暗い冬 制限時間:15分

わたしのせかい

 暗い道の中を一人で歩くのは冬だから。

 春になれば、また多くの人で賑わって。

 夏になれば、また少し多くの人と何がで交わって。

 秋になれば、また何かが崩れてって。

「……」

 全部が雪の下に落ちたのが冬。

 私だけの世界。

 明るい人もいたし、暗い人もいた。

 そういう季節も楽しい。

 でも、冬は私だけの世界。

 音楽、絵画、スポーツそんなものをやらせてくれた。

 けど、冬は誰もやらせてくれない私だけの世界。

「あぁひさしぶりだね」

 なつかしい影をみた。

 もう何かと交わって緑と白が交わって微かに蠢いてる。

「私の世界は楽しい?」

 答える前に振動で白に埋もれた。

「……」

 まぁいいかな、どうせ答えることはできな。

 それが私だけの世界。

 どうして人はわざわざやってくるんだろう。

 旅行という文化が他の世界にはあるみたい。

 名所と呼ばれる世界が私の世界は当てはまるって昔聞いたことがある。

 いなくなる人がいた記憶がないから、私が使ってる回線を使ったに違いない。探せばこの世界の果てであろうと突き止められるけれど、私はしない。

 だって、私の世界なんだから私の中を勝手に動いてる人は私に違いないのだから。

「うん、そうそう」

 また一歩、そして一歩あるきだす。走ることも好きだけど、冬は私しかいないからなんとなーくじっくりしたい気分になってしまう。

 寂しさっていうのかな?

 うん、違う。

 私が私なのは、春夏秋冬と一緒。

 

 くるひとはみんなわたしのせかいに


 あぁ

 

 ど

 う

 し

 て

 だ


 れ


 も


 い


 なく


 なって 


 しまうの?


「ふふ」

 考えてもしかたない。

 また春がくれば人がやってくるもの。

 そしたら楽しみましょ。

 冬がくるまでね?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

わたしのせかい バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る