17 『冷笑の死神は鬼に祈る』

「な、なんなのよ! 今日の王都はー!」


 その叫び声は天を裂くようだった。

 しかし、それさえ妖しい黒雲が吸い込み、悲鳴はだれにも届かなかったもののように、クコの元まで転がってきたかに思えた。

 場所は、凍結屋の家の中である。

 奥の座敷で、ちょうど自身が凍結される直前だった。「人斬りぃー」という声もぼんやり耳に入ったし、事件が起こっているに違いなかった。

 悪鬼の練り歩く空気が、今宵の王都を漂い流れている。クコにはそう思えてならない。


「じゃあ、中に入ってくれる?」

「すみません。やっぱり、入れません。今、叫び声が聞こえた気がして。ハッキリとは聞こえませんでしたが、人斬りぃーって」


 ちゃんと聞き分けられたわけではない。

 しかし、少女の声ではあったように思われるし、もしそれが自分の探し人であるいとこのナズナであったら、見過ごせない。


 ――ナズナさんがこんな時間に外に出ることはないと思うけど、前にリラとナズナさんといっしょにこれくらいの時間に歌劇団を見に行ったこともあった。もし、理由があって外に出ていて、悲鳴がナズナさんのものだったら……。もし、ナズナさんのものではなかったとして、別のだれかが人斬り事件を目撃しただけだとしても、サツキ様が危険な目に遭っていたら……。


 クコはいてもたってもいられなくなった。


「わたしは、大切な人たちを守りたい。知らない人だって、どんな人だって、大きな愛で守れるようになりたいんです。それくらいじゃないと、国を守ることはできないと思うから。だから立ち上がらなければなりません。わたしだけ安全な場所にいられるほど、大人じゃいられないんです」


 だが凍結屋の主人タカアキは困ったように言う。


「でもねえ、お代もいただいてるし、お客さんには入ってもらわないと」

「……」


 さっと凍結屋の主人の顔を見る。

 しかし、クコを無理矢理この棺のような箱の中に入れようとはしなかった。

 ホッとして、クコは頭を下げる。


「申し訳ありません。またあのカメさんに会ったら、わたしは用事があって出て行ったと伝えてください」

「まあ、無理強いはしないよ。でも……」

「はい」

「この数日の王都は、なにかおかしい。気をつけるんだよ」

「ありがとうございます。では」

 またお辞儀をして、クコは凍結屋を出て行った。




 一方、サツキは隣を歩いているナズナの不安そうな顔に訳を聞いた。


「どうした?」

「遠くで、悲鳴が……」


 サツキはチナミを見る。

 チナミはこくりとうなずいた。


「なにか、言葉を叫んだような感じでしょうか。全部は聞き取れませんでしたが、『なんなのよ』って言ってように思います。子供のような声でした」

「そうか」


 これだけの情報では状況が読めない。だが、わかることもある。


 ――子供のような声という点で、ルカではない。それに、クコでもなさそうだ。もちろん考えるまでもなくバンジョーでもない。


「ナズナ、心配か?」

「はい。クコちゃん、だったら……どうしよう……」


 サツキは穏やかに微笑んでみせる。


「大丈夫だ。クコは危なっかしいところもあるけど、勇敢でもある。いつもいっしょに修業もしてるから、簡単にはやられないさ。それに、クコはそんなしゃべり方しないだろう?」

「そ、そうでした」


 心がほぐされたようにナズナに弱々しい笑顔が浮かぶ。


 ――ナズナを安心させるためにそうは言ったが、相手が強いと俺やクコでは太刀打ちできないことのほうが多い。それでも、今の叫びはクコじゃないと断定できる。


 実は、サツキは可能性の示唆もしていた。


 ――だとすれば、一つ気にかかることもある。クコはお淑やかに見えて行動力もある。本人にとっての守るべき対象や大事な人の危険を少しでも考えると、いてもたってもいられなくなる性格だ。論理的でじっと待つ胆力もあるくせに、猪突猛進なところもある。


 そうなれば、推論が立つ。


 ――したがって、叫んだ人間がクコじゃないと仮定すれば、クコは知り合いのだれかの身の危険を心配して、声のあったほうへと向かうはずだ。たとえ怖くても、正義感に突き動かされる。いや、それは正義なんかじゃなくて、あの王女の優しさでしかないかもしれない。


 マリオネットと話して改めて思ったことだが、自分はクコをどれほどわかっているだろうか。


 ――……まあ、とにかく。今は、俺が今まで見てきたクコを信じて、行動すればいい。クコは叫び声のほうへ行くはずなんだ。もし、クコもあの叫び声を聞いていれば、の話だが。


 予想を立てたサツキは、チナミに言った。


「声がしたのはどっちだ? そこに行ってみよう」

「わかりました。でも、クコさんではないのでしょう?」


 だったらどうして行くのかと言いたげな目でサツキを見上げる。


「クコは、だれかの危険を見て見ぬ振りはできない。だから、声のしたほうへ行く可能性が高いんだ。もしそこにアルブレア王国騎士まで鉢合わせたら、今度こそクコが危ない」

「……なるほど」


 チナミは強くうなずき、サツキの意思に沿って案内することにした。

 そしてすぐ、前を歩くチナミは、角を曲がったところで、だれかとぶつかりそうになった。

 相手は、チナミの知らない人。

 しかし、サツキの知っている顔だった。




 クコは凍結屋から飛び出したあと。

 夢中で走っていた。

 が。

 すぐに問題が起きた。

 危難に遭った。

 それは、もっともクコが会ってはならない人物でもあり、クコを探している人物でもあった。

 道の先に岩壁のごとく立ちはだかった相手は、クコも知っている顔だった。

 クコは足を止める。


「ごわごわ!」


 笑い声と狂気的な表情に、クコは危険を感じ取った。


「なんでしょうか」

「気が強いことでごわすな! なんて目をしてるどん」


 それはクコのセリフでもあった。

 狂気的な目をしているのは、目の前に仁王立ちする人物――きりむらもんのほうであり、ガモンはすでに刀を抜いていた。

 ガモンがクコを見つけ、声をかけたときには、もう斬ると決めていたように刀を抜いている。

 夕方に寿司屋で会った剣士。

 そう記憶しているクコにとって、今みたいな敵意をむき出しにした狂乱の印象はなかった。

 目だけでクコを殺そうとするほど、憎しみがある。


 ――なんでこの人は、わたしをこんなに憎んだような目で見るのでしょう。


 その眼光に、思わずクコは足がすくみそうになるほどだった。


 ――怖い。でも、逃げてはいけない気がする。


 その正体は『ばくまつよんだいひとり』の一人であり、『ばくまつさいあく』とあだ名されている人物だった。クコはこのことを知らない。

 クコはじっとガモンの言葉を待った。


「おいは、許せない人間が世の中にたくさんいることを知っているどん」

「なんのお話ですか」

「寿司屋で話したこと、忘れたでごわすか?」


 記憶をたぐり寄せるが、クコには思い当たることがなかった。それほどに、クコは意識していなかった。


「すみません。どのお話なのか……」

「おいは、世界が変わろうとするのを邪魔するやつが憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて仕方ないどん! 許せないんでごわす! おかげで、おいどんの維新は失敗したでごわす! 時流を無視させるほど、臆病で愚かな邪魔者どもがいたからでごわす!」

「維新とは、幕末の志士の掲げていたものですね。しかし、それは虚構です。ブロッキニオ大臣が仕組んだものです。ばかりか、多くの憂国の志士と名乗る人々は、倒幕そのものと復讐が目的になっていました。倒幕派は将軍家を滅ぼさずに式典に招くことで、ブロッキニオ大臣たち倒幕派に屈したように見せて、庶民を維新賛美主義にするパフォーマンスまで用意されていたといいます。ブロッキニオ大臣は、あとから架空の時流を作ろうとしていたのです。あとから歴史を書こうとしていたのです。強い者になびくだけを時流とは言いません!」

「なにも知らないやつがほざくなどん!」

「わたしは、ブロッキニオ大臣のことならば知っています。すべてではありませんが、知っています」


 藤馬川博士にブロッキニオ大臣の過去の映像も見せてもらったし、クコがしゃべったことは新戦国時代になるときに暴露され、周知になっていた。ただし、首謀者はブロッキニオ大臣ではなく別の大臣ということになっており、ブロッキニオ大臣の名前など公に出ていないが。


「さっきからだれのことを言ってるどん!」

「アルブレア王国の筆頭大臣……わたしの戦っている相手です!」

「その国のことなど関係ないでごわす! 我が国は、外国の文化を取り入れすべてを新しくすべきなんでごわす! 伝統が邪魔をする! そのせいで、我が国は取り残されるどん! 外国から取り残されて、無個性のつまらない国になってしまってるどん! 民族的性格から多様性が失われたどん! 近隣などの諸外国から移民を入れるべきだったどん! 鎖国が悪いどん!」

「鎖国はブロッキニオ大臣が生み出した言葉です」

「は?」

「ブロッキニオ大臣を知らない方はそれをご存知ないかもしれませんね。本来晴和王国内では使われたこともない言葉でした。そうやって煽っていたんです。それに乗じた倒幕派が使ってさらに国内を煽ろうとしていたんです」

「だからなんでごわすか!」

「だからそれは晴和王国ではない、他国にとっての都合で生まれたものだということです。晴和王国は、世界でもっとも経済的に豊かな国でした。幕末までは。今でも二番目の経済力を持ちます。他にはない特殊な文化もあります。それを支えたのは、伝統だとわたしは思うのです。伝統から来る精神美が、規律と秩序をもたらしたのではないでしょうか。規律と秩序が平和を長く続けさせ、晴和王国の人々の遊び心が独自の文化を育んだ。新しいものも伝統と調和しながらゆっくりと波及してゆく。そうやって優しく泰平の世を回していたのだと思うんです。無個性どころか個性的ではありませんか」

「そんなのは井の中の蛙どん! 我が国は、あのままだとダメだったどん! 今でもダメなんでごわす! もっと西側の文明に染めるべきでごわす!」

「いいえ! 素晴らしい国じゃないですか! どこの国も街並みから文化まで同じになっては、観光もおもしろくありません。変わらないものも、変わってゆくものも、どちらもあっていい。守られるべき伝統も尊いとわたしは思います!」

「ごわァァァァァァ! もう話にならないどん! この人斬りガモンが斬らねばならないでごわす! 斬る! 斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬るでごわァァーす! 今さら撤回しても許さないどォん!」

「わたしはたとえ正直に生きてバカを見ても、心にまで嘘をつきたくはありません!」


 クコは冷静に問いかける。


「やっぱり、あなたが人斬りだったんですね」

「うるっっせえぇぇぇぇどーん!」


 徐々に怒りを高めるガモンを見て、クコはもう相当まずい状況だと悟った。


 ――ガモンさんとは意見が合わない。だからこそ、ブロッキニオ大臣のこともあって、わたしもつい言い返してしまいました。でも、ガモンさんが人斬りだったら、わたしは斬られる……。


 だから、クコは二つの選択肢を持った。


 ――逃げるか、戦うか。わたしは自分の正義のために、戦いたい気持ちもあります。しかし、わたしの剣は、国を守るための剣です。ガモンさんと戦っても、自分の満足感のためにしかなりません。だから、逃げます。


 ガモンが「嘘は悪いことじゃないどん!」と嘘についても持論を語っていた。

 その隙に、クコは逃げ出した。


「急に逃げるとは何事どん! 待つどーん!」


 逃げるクコを、ガモンが全力で追いかけてくる。

 足はガモンのほうが速かった。

 十五年前の幕末を生きたガモンも、もう四十に近い。それでも身体は現役のように衰えていなかった。


 ――このままでは、最初の十メートル以上の差も詰まってしまいます。


 走って走ってまた走って、クコは階段を駆け下りながら飛んだ。

 屋根の上に着地する。


 ――高低差も利用して……。


 そう思ったとき、ガモンが吠えた。


「ゴアァァァァッ!」


 何事かとクコが肩越しに振り返ると、クコの足場にもなっている家が、ガモンの刀で壁ごと破壊されてしまった。

 クコは宙に放り出される。


「っ!」


 パッと目線を動かし、倒れてくる柱を発見する。


「やぁっ!」


 柱を蹴り、進行方向を変えて、転がるように地面に着地した。


 ――なんてすごいパワーでしょうか。あの攻撃を受けたらひとたまりもありませんね。


 ほとんど止まることなく、休みなくまた走り出す。


「待つでごわぁーす!」


 他人の家の庭を通り抜け、停まっている馬車の下をスライディングでくぐり抜け、ガモンの視界から何度も消える動きを取る。

 しかし簡単には振り切れない。


「根性は認めるでごわすが、絶対に許さないどーん!」


 はぁ、はぁ、はぁ、とクコは呼吸を乱して駆ける。

 角を曲がったところで、クコはころんでしまった。


「きゃっ!」

「ごわごわごわ! 観念するでごわす」


 クコはガモンを見据えたまま立ち上がった。


「戦うしか、なさそうですね」

「てめえが剣を抜く隙などないどん!」


 ガモンがひとにらみすると、もうクコに斬りかかっていた。


 ――速いっ!


 数メートル以上も離れた位置にいたガモンがクコの間合いにまで入ったのは、一瞬のことだった。

 腰の剣を抜くより避けることを選んだ。

 サッと後ろに飛び退く。

 だが、ガモンの剣は、彼のリーチのおかげか逃げるクコに距離を与えなかった。


 ――斬られっ……!


 避けきれない。

 そう悟ったとき、刀の刃と刃がぶつかり合う音が鳴った。

 高く響く金属音。

 衝撃と波紋がクコにまで伝わってくるようだった。

 何者かが、クコの目の前――ガモンとの間に割って入ってきたのである。

 月光を吸い込んだ凍てつくような青白い刀身が、ガモンの提灯の明かりを反射させ燃え盛ったような剣を受け止めていた。

 だれかと思ってクコがその後ろ姿を見るが、覚えがない。

 ガモンが下がり、再び距離が取られた。

 クコは目の前の人物に問いかけた。


「あなたは、だれですか?」


 長身の男性だった。

 彼は、頭に笠をかぶった細面で、乱れのない着物を半身振り返らせた。霜の降りたように冷たい声が名乗った。


「拙者はつゆいっさいと申す者です」

「どうして、助けてくださるのですか?」


 突然現れた救世主に、その理由を尋ねるのも野暮なことかと思った。しかし聞かずにはいられなかった。

 イッサイはにこりと微笑む。どこか、冷たい笑みで。


「早くお逃げなさい」

「は、はい!」


 クコは「ありがとうございます!」とお礼を述べて、言われるまま逃げることにした。

 逃げ去るクコを見送り、イッサイはガモンにクコからの質問の答えを返した。


「理由は簡単です。拙者、人を斬りたいんですよ」

「ごわァ!?」


 ガモンが口を大きく開けて、にらむように目を細める。


「『ひとりイッサイ』。またの名を、『れいしょうしにがみ』と知られた幕末の志士とは、拙者のことです。ちょうどお主と同じ、人斬りなんですよ、『ばくまつさいあくきりむらもんさん」

「だからなんでごわすか! おいの邪魔は許さんでごわす!」

「拙者は、ここ数日、人斬りに邁進しておりました。魔法のためです」

「さっきから話が見えないどん」

「夜の王都……人斬りの噂をご存知なかったのですか」

「知らん。それがどうしたでごわす」


 徐々にイライラしてきたガモンとは反対に、イッサイは能面のような無表情で淡々と語る。


「その人斬りは、剣士しか斬らない。弱い者は斬らない。それは、魔法で決めた約束事だからです」

「約束事?」

「《がんせんにんぎりえき》。千人斬ると、その千人に疫病をばらまく代わりに、拙者の妹の病気が快方する魔法です。強い相手を斬った場合のみしか、カウントされませんが。拙者は西から百人を斬ってやって来ました。この王都でもすでに七人を手にかけた。そして、その一〇八人目に、あなたが選ばれたということですよ」

「馬鹿にすんなどん! おいを斬れると? やれるもんならやってみるどん!」

「人間が細胞の機能を失うとされる、三十パーセント。それだけの血を失わせる深手を負わせると、カウントされます」

「ごわわわわわわわわ!」


 叫びながら走り来るガモンに、イッサイは剣を舞わせながらこちらも走る。

 移動しながらの戦いになった。

 互いに走り、剣をぶつけ合う。

 硬質な音が幾度となく響き、空気を震わせる。

 ついに橋の上まで来て、互いに距離を取る。

 しかし、ガモンはここに来て、集中できなくなる。

 なぜなら、橋の上にはすでに先客からいたからである。




「綺麗だなァ。こっちの橋のがよく見える」


 にこにこと空気も読まずに笑っているのんきな少年がいた。髪を後ろで一つに束ねた、袖にだんだら模様の入った羽織の少年である。


「少年!」


 ガモンはついにこらえきれずに、少年に呼びかけた。

 くるっと少年は振り返った。


「おいとあいつは今、真剣勝負をしてるどん」

「ああ」


 と少年はやっと状況を呑み込み、月のように柔らかな微笑で、


「どうぞ。お構いなく」


 促し、また背を向けて夜桜を眺める。


「こっちにひとつ飛んできた。それっ」


 花びらをつまみ、橋の欄干に肘を乗せてつぶやく。


「いなせだねえ」

「浮ついてんじゃねえでごわす!」


 ずっと黙って機をうかがうイッサイとは逆に、ガモンは我慢ならない。

 少年は空を見つめる。寂寥とした星が黒雲に隠れるや視線を落とし、


「自分たちだって剣を振り回してはしゃいでるじゃありませんか」


 と呆れたように、そしてつまらない冗談でも言われたみたいに苦笑した。


「少年、拙者をも侮辱するその言葉、撤回してもらえませんか」


 今度はイッサイがしゃべったのでガモンが口をつぐみ、少年の反応を見る。


「なぜお二人がチャンバラごっこをなさっているのか存じませんが、僕はそのまま騒いでいても構わないと言ったのに……。もしお二人が互いだけじゃあ満足できないってんなら、僕がお相手しましょうか? もちろん、お二人まとめてね」


 そう言って、少年は腰の刀に手を添えた。

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