第4話 王妃は苦手だ。

 どうしようか、噂を流すにしても人がいる。でも屋敷には誰もいない。

いや、第二皇子と帝王そして王妃がいるじゃないか。関わりなかったわ。

 どうにかしないと考えながら俺は夜の城下町を歩いていた。


 …そうだ、民衆を使えばいいや。

明日にこのことを持ち越して、とりあいず帰るか。

 屋敷の壁に近づいて飛行魔法を使って自分の部屋に戻っていく。

その勢いままベットにダイブした。








「坊ちゃま」


「んっ、ああ、クリスか」


 クリスに起こされる。眠りすぎなのかまぶたが重い。

どうしてこんなにも朝はきついのか。


「お風呂に入ってから朝食をとる」


「わかりました、お食事の際に話したいことがありますので」


「ああ」


 クリスは部屋から出ていく。婚約の話をされるのだろうな。

さてお風呂場に向かいますか。


 自分にはお付きのメイドや執事はいないので着替えを持っていかないといけない。

なので小型魔法バックに着替えを入れる。魔法バックは昔の魔法師が作ったとされていて見た目以上に容量があるバック、今では貴族のみならず民衆にも広がっている。


 廊下を歩いていると艶やかな女性が向こう側から歩いてくる。

その女性は俺の母、つまり王妃だ。

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