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「いいできね」
福田さんは動画を見ながらご満悦である。
結局バンジーは全員飛んだ。栗田さんまで飛ぶとは思わなかったけど、「スリルあるの好きー☆」と言いながら楽しんでいた。
「で、これが本当に最後だけど、皆さん今回チームを組んでみてどうでしたか?」
「楽しかった、が率直な感想かな。栗田さんとお話しする機会もこれまでなかなかなかったし、棚橋さんとも仲良くなれたし」
「団体戦って初めてだったから、とってもわくわくした☆」
「貴重な経験になりました。これを生かしていきたいです」
三人ともいい顔をしていた。負けはしていたものの、楽しめたなら「ネタ将」的には大いに成功だったと言っていいのではないか。
「うん、おおむねよかったかな。チームアカウントは残したいと思うので、そちらでも存分にネタ将活動を続けてもらえればと思います」
「わあ、どうしよう、大喜利とかできるかな☆」
こうして最後の動画収録が終わり、将棋囲碁チャンネルのスタッフは撤収していった。だが、実は今日の仕事はこれで終わりではない。別の取材陣が訪れているのである。
「すみません、続けてですがインタビューよろしいでしょうか」
「はい」
僕らは、出版社の方の質問に答えることになった。最初聞いた時はびっくりしたのだが、時代はそういう方向に動いているのかもしれない。
<teamnetashow
トーナメントは終わりましたが、チームネタ将の戦いはまだ終わりません。なんと私たちも登場する『ネタ将なれるかなガイドブック』が発売されることになりました! 将棋界において大注目のネタ将、ついに特集されてます。これがあればあなたもすぐネタ将! ぜひ購入してください。(福田)>
<teamnetashow
福田さんも書いていますが、ネタ将の本が出ます。なんと中五条さんのおじい様や、某国大統領まで登場します。僕も結構いろいろ聞かれてます。ネタ将じゃないのに。(加島)>
<ネタ将の本出るのかよw>
<連盟オワタ>
<表に出していい存在だったのか>
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