エピソード7

 状況は理解できないが、とりあえずヤバイと言うことだけは分かる。

 銃声が鳴り響いている。蒼堂が打ち込んだ。

 相手が数人倒れるが、後ろから、這い上がってきた。

 俺も、5発ほど相手に弾丸を打ち込んだ。が、倒れない。

「なんだあいつら!?」イカれてんのか!?

「恐らく戦闘用のアンドロイドです!」

「はー!?」なんやそれ。聞いたことない。

「ホォーワタァ!」タオがお得意のドロップキックをかましている。倒れるも、後ろから這い上がってくる。

「倒すだけではキリがない!頭を狙え!」と蒼堂。

「体では倒れるだけです!」すかさずフォローを入れる攻浜。

 自分なりに援護している、メリナ。

 何もしていない、鳳仙。

「鳳仙!お前も動け!」

「ひゃ、ひゃいっ!」

 涙声で鳳仙が答えた。

 どうやらはじめての銃声に腰を抜かしかけていたらしい。

「決して無理はするな!鳳仙!できる範囲で動け!」

 さて、そろそろ本気出しますか。

「オラァ!雑魚がよぉー!全部ぶっこわしてやらぁ!」

 全部かかってこいやぁー!



 1時間後



「っ!」痛いなー。やっぱ本気出すのはマズかったか?

「大丈夫ですか?鬼刃さん。」

「お、おう、、、」

「全く無茶するからだ。」

「そうですよー。鬼刃さん。」

「本部へ報告。負傷者2名。鬼刃、アリス。

 作戦遂行失敗。嫦娥閉殻長とのコンタクトは成功せず。」

「本部より通達、これよりF2にはガリマラス潜入を命じる。作戦開始時刻は、4ヶ月後とする。

 詳細は追って通達する。以上。」

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